- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
場をまとめようとして、予定調和に陥ってしまう。⇔個人を尊重しすぎて、なにも決まらない。
「前進する」ことと「共にある」ことをダイナミックに両立しつづけることで、コラボレーションの行き詰まりを突破する。
世界50カ国以上、企業から民族紛争、アパルトヘイトまで、対立する多様な人々の対話を前進させてきた伝説のファシリテーターがその極意を体系化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
6
読書会のテキスト。ファシリテーターとして名高いアダム・カヘンが実践とともに磨き上げ理論化した「変容型ファシリテーション」について理論と実践に分けて解説した書。本書を読むまでファシリテーションとは「コンテントと呼ばれる議論の内容に焦点をあてて、論理的な結論を引き出すことと誤解していたが、グループによる知的相互作用を促進する働き」であり、ファシリテーターはあくまでそれを支援することだと初めて知った。垂直型と水平型のファシリテーションを行き来しながら進めていく変容型は、その見極めが難しいと感じた。2023/03/01
Ujiro21
4
研修などのワークショップに嫌気がさして読む。トップダウン的な垂直型とステークホルダーが纏まらないで各人の利益最大化のみで手打ちにしたがる水平型、どちらも複雑化した現代では問題解決に至らないことを著者の実体験を踏まえながら語る。双方見極め変容型ファシリテートする大切さ。司会者程度のイメージだったが、ワーキンググループに至るまでの準備や相手の視点で世界を見るための取組みは失敗談も含めてファシリテーターの印象が変わった。紛争地域での和解に向けた話し合い、その裏でこの様な取組があると思うと希望が見えて熱くなる2024/03/16
naohumi
3
「ファシリテーターが主導となり、議論を導く。これがファシリテーション」こんな印象を持っていた。しかし、この本を読むと、参加者全員で進む事自体がファシリテーションであると考え直した。愛、力、それを発揮する構造としての正義。それらを妨げる障害を取り除き、皆がオープンに拡散、それを創発。最後に収束させるプロセスにもファシリテーションの本質があるのかもしれない。また、単なる技術論とは違い、人の心の奥底を理解し、それに基づいたダイナミクスがファシリテーションと呼べるのかも。2023/09/03
zozomu
2
企業や政府などの問題解決プロセスのオーガナイザー兼ファシリテーターとしてこれまで50カ国以上で活躍しているアダム・カヘン氏による新たなファシリテーションの形の体系化した本。既存の形式をトップダウン式で前に推し進める垂直型とボトムアップ式で前に推し進める水平型の2つに分け、それぞれの制約を突破する新たな変容型のファシリテーションの概要や実践法を紹介している。実際の体験の幅と数が必要なことは言うまでもないが、体系化されたものを読むと理解していた気のものも再度考える機会ができる。序文はエドガー・シャイン。2023/04/02
mikanno
1
ファシリテーターとしてのみならず、プロジェクトリーダーとしてもこうありたい、と何となくふわっと思っていたことが詳しく言語化されて納得。自分に定着させたい。2023/10/09