内容説明
正しすぎる社会は息苦しい――。失言をくり返す政治家も、ポリコレを掲げて暴走する人も、自分は常識的だと思っている人たちも、誰もが自分の色眼鏡で世界を見ているものだ。それらがすれ違い、時にぶつかり合うのは当然だけれど、他人の考え自体を受け入れられず、現実社会の歪みを許容できない「正義の味方」は何だか怖い。自分にも他人にも自由を認め、ままならない世界を柔軟に生きるための思考法。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
74
古市さんの文章は、親近感を覚える。というのは、なかなかできていないが、少し、間合いをとって物事を見つめ、考えてみることの大切さを思い出させてくれるからだ。どうしても、その時の声を大きさや、ごく一部の情報に左右されてしまいがちになるが、そこで、一歩、踏みとどまれるか・・・。結果として、いろいろな環境にある人への視座にもつながる。2023/05/26
Roko
39
日本人の生真面目さが機械化・自動化の遅れにつながっているのに、それを改善しようとしないのは雇用側にとっての利害が第一だからだし、非正規雇用で働く人が増える原因にもなっています。かつて半導体や様々な技術を開発してきた日本ですが、低コストということに固執して安い労働力の外国へ生産工場を移し、結果、日本が空洞化してしまいました。そして、気がついたら日本の方が低コストの国になってしまったのです。「おもてなし」という幻に囚われている日本ですから、「日本だけ人間の時代が続く」というのは、ホントにあるかもしれません。2024/01/31
ヒデミン@もも
37
古市さん本人も好きだけど、文章も好き。週刊新潮での連載をまとめたものらしいが、新潮は読んでなくて、どの話しも古市さんらしい目線や主張で感心した。特にイラストの3行まとめみたいなのがポイント掴んでいてわかりやすい。実名が多く出てくるのだけど、きっと仲が良い人達なのだろうと思う。人脈広くてびっくり。佐藤健さんや落合陽一さんは、わかるけど、安倍晋三さんまで。さすが。2025/02/26
謙信公
31
現代社会の様々な問題に古市視点から切り込む。特に印象に残った物3つ。『嫌な経験こそ記憶にとどめる』雑誌掲載作品を単行本や新書にまとめ(この本もそう)、文庫化、さらに全集や完全版として「リサイクル」。その本を買いあさり、積読化している自分はどうなのか?『世界は77年で一回りする』現代日本に徴兵制の必要がないことがコロナ騒ぎでよくわかった。自主的な「協力」を求めるだけで、進んで従軍してくれる若者は大勢いるだろう。最後に『安倍さんにはもっとこの世界にいて欲しかった』英雄になんかならなくていいから。涙が出てくる。2025/01/29
タルシル📖ヨムノスキー
29
週刊新潮の連載「誰の味方でもありません」の2021年1月〜2022年7月までの記事をまとめたものなので、コロナ騒動、オリンピック、安倍元首相のあれこれなどに大々的に触れているかと思いきや、実際はそうでもなかった。まぁ安倍元首相とプライベートでもお付き合いがあったみたいなのでね。前にも書いたけれど、白黒はっきりつけたい人には物足りないかも。このシリーズでは記事中にたくさんの書籍が紹介されているので、それを読んでみるのも面白いかもしれない。私が一番気になったのは、吉岡悠さんの〝0メートルの旅〟。2023/11/03
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