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内容説明
東急電鉄に所属していた2018年に、前作『私鉄3.0』で「電車に乗らなくても儲かる私鉄の未来」を提言した東浦亮典氏。
あれから4年。
電鉄業界は、コロナというこれまでにないパンデミックに見舞われた。
テレワークの普及で働き方が大きく変動し、国民の鉄道に対する考え方も大きく変わった。
まさに時代の転換期を迎えた2022年、東急は敷設100年を数え、新たな100年に向けた舵取りを始めている。
「経った100年、たった100年」
そんな中、東急グループの常務役員という重責を担うポジションに就いた東浦氏が、東急が100年の歴史の中で作り上げてきた、「ひと」「まち」「企業」を潤わせてきた東急のまちづくり、コロナで変わる新たなビジネスモデルについて大いに語る。
【著者プロフィール】
東浦亮典(とううら・りょうすけ)
1961年東京生まれ。
1985年に東京急行電鉄入社。自由が丘駅駅員、大井町線車掌研修を経て、都市開発部門に配属。
その後一時、東急総合研究所出向。
復職後、主に新規事業開発などを担当。
現在は、東急株式会社常務執行役員、フューチャー・デザイン・ラボ、沿線生活創造事業部長。
著書に、『私鉄3.0』(小社刊)がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
16
東京から横浜にかけての地域の街の成り立ちに興味がある方にもお勧めの本です。東急の常務執行役員が書いているだけに、読んでいると東急の偉大さが感じられます。2023/10/27
Kyo-to-read
5
速読本。創立100年を迎える東急のこれまでそしてこれからの取組を書いた一冊。100年前の私鉄の勃興から沿線開発を行う私鉄1.0から、沿線開発用地の枯渇から渋谷再開発や相互直通の取組を行う私鉄2.0までの東急の奮闘がまとめられており面白い。特に渋谷は自分たちが作ってきた街という自負を感じ、なんで東急が渋谷に対して存在感を持つのかがよくわかった。加えて、これからの取組として持続可能な街開発や高齢化地域への対処といった課題には、インフラ企業の枠組みを超えた対応が求められることになるがどこまでできるか楽しみ。2023/04/02
砂希ちま
4
現在は東急株式会社という名称だが、100年前は目黒蒲田電鉄株式会社だった。何度も名称変更をしながら成長してきたという。今では一般化した相互乗り入れが、昭和の時代には難しかったらしく、業界内での揉め事も裏話も裏話として書かれている。印象的だったのが東急東横店で始まった「のれん街」。デパ地下の元祖となり、他店に広がって盛況ぶりを発揮した。自他ともに認める食いしん坊としては、まちづくりよりも、こちらを評価したい。2023/05/21
icon
2
東横が慶応日吉を誘致したんだ。コロナ以降また満員電車になってるけど、安全投資減らして(結果遅延とか起こり)、電気代節約でどんどん遅くして、結局寡占だからあんまりサービスが快適になる方向に動かないし、都心ばっかり重視して、こういうインフラ系の企業が頑張らないから地方は等閑なままだなって思う。次の渋谷を郊外や地方に作る気は無いのかね。渋谷が何もない街になった。2025/04/27
siomin
2
私は人生の3/4は東急沿線で住んでいるので、東急の加護の下で生き永らえていると自負しています。この本は東急の役員による東急の歴史とこれからをまとめたもので、「大本営」の歴史と意見として読むならば面白いと思います。著者は鷺沼出身かつグランベリーパークの起ち上げに参画したからか田園都市線の記述が目立ち、私が生まれ育った地域はあまり記述がなく、もはや東急は当地のことを興味ないのかなと思ってしまいます。2023/08/17