双葉文庫 乳房のくにで

著者名：深沢潮【著】

双葉社（2022/12発売）

• ISBN：9784575526233

内容説明

21世紀目前、福美は困窮していた。抱えた娘の父親は行方知れず、頼る実家もなく、無職で何も「持っていない」。ただ母乳だけは捨てるほど出続ける。そんな折、母乳が欲しい家庭に届ける団体を運営している廣瀬と出会い、福美はナニィ(乳母)として雇われることに。すると、かつて自分を虐めていた同級生が嫁いだ政治家一家から指名が入り……。母乳によって子を手放した女と母となり得た女の視点から、母性を描くサスペンスフル長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[りつ]

面白くて一気読み。きっと政治の世界はまだこんな家族がいまだにいるんだろうなと思う。育児中の身とすると、自分の子に負担をかけて他人の子にお乳はあげられないな…。

2025/02/03