父から娘への7つのおとぎ話

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父から娘への7つのおとぎ話

  • ISBN:9784488011215

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内容説明

イギリス南西部の建築事務所で非正規社員として働くレベッカは、幼いときに父親が家を出ていっていしまい、母親に育てられた。父親のレオには20年近く会っていない。ある日、男性記者エリスが取材目的でレオの行方を尋ねてきた。レオはかつてBBCの子ども番組に出演していた人気俳優だったのだ。エリスはレオが現在どこにいるのか見つけられないという。父親など存在しないかのように暮らしてきたレベッカが母親や親戚に聞いても、「ろくな男じゃない」としか教えてもらえず、生死すらわからない。だが、祖母がこっそり一冊の本を渡してくれる。それは、父親が自分のために書いてくれたらしいおとぎ話の本だった。レベッカはエリスの取材に協力しつつ、本を手がかりに父親を探そうとするが……。〈収集家と水の精〉〈世界の果てへの航海〉〈魔女とスフィンクス〉……7つの奇妙なおとぎ話が収められた本が、知らなかった父親の想いを描き出す。本をこよなく愛する著者が贈る、切なくも心温まる家族の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

39
イギリス南西部の建築事務所で非正規社員として働くレベッカは、幼い時に父親が家を出ていってしまい、母親に育てられた。父親のレオには20年近く会っていない。ある日、男性記者エリスが取材目的でレオの行方を尋ねてきた。おとぎ話に隠されたおとぎ話に隠された何らかのメッセージ&謎かけを元に行方不明の人間の行方を捜すといえば、通常YA小説向けのプロットである。しかし本作のヒロインは仕事を持って働いている大人の女性だ。そんな彼女がおとぎ話というYA向けのようなアイテムを手掛かりに父親を捜すというアイデアが面白い。 2023/02/12

かもめ通信

19
タイトルにも「おとぎ話」とあることから、ファンタジー風味のソフトな味わいを予想していたのだが、いざ読み始めてみると意外なほどビターで大人の味がした。2023/03/29

MINA

19
ここで語られる、父が娘のために書いたおとぎ話はどれも残酷でやるせなくどうしようもないもの哀しさが漂う。でも、この空虚で寂しいおとぎ話だからこそとても心に残る。まさしく、大人向けのおとぎ話だった。そしてその七つの物語が絶賛長らく行方不明中の父の人生を暗喩していて…と父を探す冒険であり、独善的で突っ走り気味な主人公の人間的成長も見られエリスとの恋愛も最高だったし…予想してたよりも爽快なラストで良かった。2023/02/15

エル・トポ

15
レベッカが幼い頃、20年前に家を出て行ったままだった父親レオ。その後TVの子ども向け番組の俳優として有名になるも、ある時期から姿を消し、その生死すら不明だった。レベッカの前に現れた、レオの事を書きたい記者エリス。祖母から、レオが昔書いた「7つのお伽話」の本を渡されたレベッカ。このお伽話は父とその周辺の人々を暗喩的に描いた物では?僅かな手がかりを頼りに、直感の赴くままにエリスと共に父の消息をたどるレベッカ。父はレベッカと会えるようになるまで、ひたすら待ち続けていたのだった…。2023/06/20

アリス

14
タイトルに惹かれて購入した。短編集かと思ったら一つの物語だった。内容としては、主人公がいなくなった父の場所を探し求める物語。7つの物語を通じて謎を解き明かしていく様はまるでミステリーのようだった。2023/11/15

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