岩波文庫<br> 独裁と民主政治の社会的起源 上 - 近代世界形成過程における領主と農民

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岩波文庫
独裁と民主政治の社会的起源 上 - 近代世界形成過程における領主と農民

  • 著者名:バリントン・ムーア/宮崎隆次/森山茂徳/高橋直樹
  • 価格 ¥1,243(本体¥1,130)
  • 岩波書店(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784003423011

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内容説明

なぜイギリス・フランス・アメリカでは自由民主主義が成立し,日本やドイツではファシズムを招来したのか.ロシアと中国で共産主義革命が起きた理由はなにか.各国が経験した近代化の異なる道筋を,社会経済構造の差に注目して説明した比較近代化論の名著(一九六六年刊).上巻ではイギリス・フランス・アメリカ・中国を分析する.

目次

序文・謝辞
第一部 資本主義デモクラシーの革命的起源
第一章 イギリス――漸進主義に対する暴力の貢献
一 農村部における資本主義への移行――背後に存在した貴族の原動力(インパルス)
二 農業面から見た内乱
三 囲い込みと農民層の崩壊
四 貴族支配と資本主義の勝利
第二章 フランスにおける発展と革命
一 イギリスとの差異及びその起源
二 商業的農業への貴族の対応
三 絶対王政下の階級関係
四 貴族の攻勢と絶対主義の崩壊
五 大革命期における農民層と急進主義の関係
六 大革命に反抗する農民――ヴァンデ県
七 革命テロルの社会的結果
八 概 括
第三章 アメリカ南北戦争――最後の資本主義革命
一 プランテーションと工場――必然的対立か
二 アメリカ資本主義の三つの発展形態
三 戦争原因の説明を求めて
四 革命原動力とその挫折
五 戦争の意味
第二部 近代世界に向かうアジアの三つの道
覚 書 ヨーロッパとアジアの政治過程――比較に際しての諸問題
第四章 中華帝国の衰退と共産主義型近代化の起源
一 上層階級と帝制
二 紳士と商業世界
三 商業的農業の失敗
四 帝制の崩壊と軍閥の勃興
五 国民党による幕間劇とその意味
六 反乱と革命と農民
原 註
訳 註
参考文献
【下巻内容】
第二部(承前)
第五章 アジアのファシズム――日本
第六章 アジアにおけるデモクラシー――インドとその平和的変革の代償
第三部 理論的意味と客観化
第七章 近代社会への民主的径路
第八章 上からの革命とファシズム
第九章 農民層と革命
終 章 反動的思想と革命的思想
補 論 統計と保守的歴史叙述についての覚書
原 註
訳 註
訳者あとがき
解 説(小川有美)
参考文献
索 引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

100
昔読んだマートンの「社会理論と社会構造」を思い起こしました。社会構造がその国の歴史を規定していくとの理論です。仏英米、日独、ソヴィエト中国がなぜそのような道を歩んできたのかを経済的な分析も含めながら説明してくれています。平野さんの本を読んだからではないのですが上巻だけでも1カ月以上を費やしました。2019/08/05

ステビア

22
上巻はイギリス、フランス、アメリカ、中国について2022/08/23

politics

5
比較近代化研究の古典的著作。上巻ではイングランド、フランス、アメリカ、中国が扱われている。それぞれ異なる地域・時代に農民が、または領主層がどう行動したのかが分析される。特にアメリカと中国の事例は興味深い。大著で難解であるため再読は必須だろう。2021/06/13

黒とかげ

5
内容がぎっしり詰まっている。しかしその分、専門の知識が必要。それは文章の5分の1くらいを占める参考文献の量をみればわかる。革命に関する解説だが、鍵を握っているのは常に民衆であった。2019/06/08

sh

4
まさに今、再び旬なテーマという気がして、手に取った。上巻は、イギリス、フランス、アメリカ、中国。自在に引用される歴史についていけず苦労する。また、よくわかっている人には自明なのだろうが、わかっていない自分には、歴史事実からの演繹がスムーズに頭に入ってこない。再読は必須ですね。2020/01/13

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