内容説明
日本海軍の「零戦」こと零式艦上戦闘機と、日本陸軍の一式戦闘機「隼」。いずれも太平洋戦争の緒戦から終戦まで、海軍と陸軍の主力戦闘機として第一線で戦い抜いた戦闘機であり、現在に至るまで日本を代表する航空機となっている。ほぼ同じエンジンを搭載し、一見すると似ている両者だが、開発コンセプトは全く異なり、発展するにつれてその違いは大きくなっていった。本書では、日本機史上1位と2位の生産数を誇る零戦と一式戦を、開発の経緯、運用思想、メカニズム、各型式、カラーリング、戦歴、人物など様々な面から考察、豊富な写真とイラストを交えて詳細に解説する。
感想・レビュー
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roatsu
21
帯の一機入魂は何のこっちゃ?と調べたら最近よくあるゲームなのね…と納得。それは措き、帝国陸海軍の代表的戦闘機である両者のなかなかよくまとまった資料集。この手の書籍は過去数十年に渡り数知れず出ているが、歴史の常として当時から時間を経て初めて判明したり、長い検証の末に評価が定まる事もあるので最新情報は意外と無視できない。同時に時間の流れにつれて都合よく忘れられたり改竄される事実もあるので亦これにも注意が必要。それにしても海軍航空隊は公的にエースの表現を用いず生き延びた元搭乗員の方々も忌む表現なのになぜまだ使う2019/03/22