講談社文芸文庫<br> 各務原・名古屋・国立

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講談社文芸文庫
各務原・名古屋・国立

  • 著者名:小島信夫【著】
  • 価格 ¥2,398(本体¥2,180)
  • 講談社(2022/12発売)
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  • ISBN:9784065300411

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内容説明

老小説家の父親の出生地、岐阜県各務原市での講演という体で小説は書き始められる。その講演では岐阜近辺出身の文人が次々に召喚され、文化的磁場としての岐阜について語られるかと思いきや、認知症が進行していく妻とのやり取りの場面が挿入される。老小説家が関心を持って接してきた遠い過去からごく最近までの文学者たちの言葉と、日常生活を営むことが困難になりつつある妻の言葉が折り重なるように記されつづけたその奥からぼんやりと見えてくるのは、齢八十代半ばに至り健康体とはいえない老小説家が、どうしようもなく疲労しつつも生きて書くことの闘いをやめようとしない姿である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

8
認知症になった妻と暮らしている夫(小島氏)の話が、本書の柱にはなっていますが、本書のおもしろさの根底にあるのは、小島氏が捉えている世界の「確かさ」と、その世界を生き延びて、個人として、また妻とともに探求することの「喜び」ではないかと思いました。巻末の「年譜」を見つつ、小島氏の若い時の作品は数冊しか読んでいないにしても、おそらくわたしは、年老いてからの作品が圧倒的に好きだろうと思いました。高橋源一郎による解説はバランスよくかつ痛快で、言及されている「小谷野敦」という人とは、友達になれないと思いました。102023/07/11

takao

3
ふむ2024/03/17

偽読日記

2
老人を銘打って、自分の住んでるところ、住んでたところ、などなどを書いている。でも、各章、ところどころを読み散らしても、ひっかかるところが見当たらない。よって挫折本。老人小説を読みたいと思って、手に取ったのだけど、簡単には見つからないのだ。記憶を探ってみたけれど、「ストーナー」「オリーブ・キタリッジ」それからテリオンのミステリー4部作くらい。面白い老人小説ないものか。2023/07/02

yoyogi kazuo

1
単行本は持っているが高橋源一郎の解説が読みたかった。アマゾンレビュー(それも小谷野敦のやつ)をそのまま引用しているがそれは「自由」といっていいのか?2023/03/26

shrzr

1
内容は脈絡がなく、理解しにくいことこの上ないが、面白くて読むのをやめられない。ユーモアと切実さをもって描かれる老作家コジマの頭の中が逐一面白いということと、その描写一つ一つがどう考えても伏線ではないだろうという安心感が読ませる。2023/01/07

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