内容説明
謹厳実直な元小学校校長・大庭丈太郎が家を出たのは、妻の信子がシルバー革命を起こしたからだ。小学校六年生の吉見を残して、美保が大庭謙一と別れたのは、夫が愛人の千加と一緒になると言い出したからだ。祖父母がいて、両親がいて一家団欒があった大庭家に、大きな風が吹き出したが――。
目次
吉見の場合
おとなたち
ひとりぼっちの吉見
雨が降る
吉見の我慢
山の村
女
吉見の夏休み
落し穴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャンズ
1
吉見、両親、祖父母、吉見のクラスメイト、老若男女問わず皆慢性的な欲求不満の中で試行錯誤している。一つの同じ状況でもそれぞれの考え方、感じ方があって行き違いがまた溝を生んでいると。どの家庭でも起こっていることだと思った。自分の本当の気持ちを伝えることは難しく、誰もが言えずにいる。ちょっとした言葉や表情で相手が何を考えているかを想像することで、誤解や思い込みが生じる。人間て本当に厄介な生き物と思う。2015/09/24
Ms.Gordon
0
20042008/02/25
ぱーぷる
0
夫婦関係、子供のいじめ問題、高齢者問題、家族に関する様々な要素が出てくる。美保のような母親が大庭家で昔ながらの舅、姑に使えながら、編集という飛んだ仕事をこなし、吉見を育ててきたことが信じられない。別れた原因が夫の不倫というのだから、、。2019/04/18
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