内容説明
姿を消したはずの国の護り神、千依神が現れ、正式な朱華姫となった蛍。御召人である柊にますます甘やかされ、自分が弱くなっていくようで蛍は戸惑いを覚えていた。そんな中、蛍に対する嫌がらせが相次ぐ。自分たちで犯人をつきとめようとするが、ある時、蛍の秘密――腰の痣が白日の下に晒されてしまう。母の言う『禍』とは何か、出生の秘密が暴かれるとき、帝の宮で一体何が起こるというのか? 虐げられてきた少女が知る、真実とは!? 和風ファンタジー、完結巻!
目次
第一章 嵐の予兆
第二章 花園の秘めごと
第三章 禍
第四章 亡国の皇女
第五章 誓約
第六章 花咲ける巫女
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本詠み人
75
後宮の烏が終わってしまい、白川紺子さんの他の作品をコンプすべく読み進める。上下巻で終わってしまったのがもったいないくらい素敵な作品だった🥰青藍て他のシリーズにいなかったかな?主人公が先帝の落胤という設定は後宮〜に似ているし〈楽の宮〉と〈幽の宮〉のある世界観も同じ。だからこそ、すぐこの物語の世界にのめり込めた。栗山監督もそうだったけど、最後は信頼があるかどうか。闇にのまれそうになっても自分がどう在りたいか、どうなりたいかが大事なんだ。この作品も最高だった♡2023/03/25
ツン
58
帝の後継問題は、わりとあっさりとそうなるのねという驚きはあったものの、とても楽しく読めました。2025/05/06
dorimusi
56
後宮の烏の作者の習作でコバルト文庫となると、まぁこんな感じかなってくらいストレートなラブコメ的なハッピーエンドだと思う。帝位の問題も神様同士の問題もおまけなので特に深堀らず。元コバルトだしこれでいいだろうけど記憶には残らなそう。2025/07/02
よっち
56
姿を消したはずの国の護り神、千依神が現れ、正式な朱華姫となった蛍。ある時、隠していた蛍の秘密・腰の痣が白日の下に晒されてしまう下巻。御召人の柊に甘やかされ、自分が弱くなっていくようで戸惑いを覚える蛍。嫌がらせが相次いで自分たちで犯人をつきとめようとする中で、明らかになってゆく母の言う禍とは何か、帝の宮で何が起こるのかという展開でしたけど、今まで愛されることがなかった分、激変する状況に戸惑いこそしたものの、しっかり向き合った先には意外な結末が待っていて、わりと悪くなさそうなところに落ち着いてほっとしました。2022/11/22
あっか
56
新刊、新装版。少女小説らしいファンタジーな展開とハッピーエンドに満足♡神達がドッカンドッカン出てきた時は、これどう収めるの!?と思ってたけど笑、蛍らしさ満開の答えでした。最初は、蛍のなよっとしたところになかなか共感できなかったけれど、蛍には蛍の靭さがありました!この新装版は、後宮の烏アニメ化に合わせたものなのか、それとも続きが描かれる伏線…!?なんて期待してしまったけれど、京都くれない荘奇譚も花菱夫妻もあるし、ないかなあ〜。同じ世界観の後宮の烏を読み返したくなりました。2022/10/28
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