角川スニーカー文庫<br> 僕らは『読み』を間違える

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角川スニーカー文庫
僕らは『読み』を間違える

  • ISBN:9784041129883

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内容説明

学生という生き物は、日々「わからないこと」の答えを探している。
明日のテストの解答、クラス内の評判、好きなあの子が好きな人。
かく言う僕・竹久優真も、とある問いに直面していた。
消しゴムに書かれていた『あなたのことが好きです』について。
それは憧れの文学少女・若宮雅との両想いを確信した証拠であり、しかしその恋は玉砕に終わった。
つまり他の誰かが?
高校に入学した春、その“勘違い”は動き出す。
「ちょうどいいところにいた。ちょっと困っていたとこなんだよ」
太陽少女・宗像瀬奈が拾い集めてくる学園の小さな謎たち――
それらは、いくつもの恋路が絡みあう事件《ミステリー》だったんだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海月

64
気になっていて積んめいたもののいざ読んでみるとなんか小難しく時間列が行ったり来たりで読みにくい作品。ただミステリー的な要素は加点すべきかと思うけど、なかなかラノベでゴチャゴチャするのは分かりにくい。結局色んなところで色んなものが掛け合わされるせいでどの人がどうだ?ってなります。もう一回読み直すべきなんだろうけどちょっとダラダラ感もあるので読み返したいとは…。自分的にはちょっと残念な内容でした。2023/12/14

芳樹

53
古典の名作について、主人公がちょっと捻くれた感じの独自解釈をしていく小説?と思いながら読んでいたら、古典作品をモチーフにした群像劇でした。登場する「僕ら」が相手に向ける感情が絶妙にすれ違っており、まさに人間関係における「読み違えた」状況が形成されてしまっているのですね。その結果「僕ら」の間に緊張感が漂いますが、その緊張感があることが、まさに「僕ら」が王道の青春時代を過ごしていること示しているのだろうな。そんなことを考えながら読了しました。若干胃が痛いけど面白かった。続きを読むのが楽しみです。2023/02/03

星野流人

44
あらすじや帯ではミステリーとの触れ込みでしたが、個人的にはこれは、少年少女たちのいろんな思惑が交錯して、互いに傷つけ合うかたちになってしまった青春小説、という印象です。一応謎解きのようなくだりもあるけれど、作品の主題はそこではないと思いましたので……。個人的にすごく好みの文学少女然としたヒロインたちが『読み』を間違えてしまう展開が多く、とてももどかしかったです。君たちはもっと、ちゃんと言葉を交わしあったほうがいい。間違えたままに進むこともできずにいる更紗の章が、とても切なかったです……2023/01/24

よっち

42
消しゴムに書かれていた『あなたのことが好きです』という言葉で憧れの文学少女・若宮雅との恋に玉砕した竹久優真。高校に入学した春、その勘違いが再び動き出す青春ミステリ。入学式の日の太陽少女・宗像瀬奈との運命的な出会い、瀬奈の親友で優真の親友・大我を付き合うことになった笹葉更紗、優真が所属する文芸部の部長・葵栞と優真の友人・鳩山遥斗。文学作品も絡めながら描かれる彼らの人間模様は、思っていた以上に狭い世界でいろいろと繋がっていて、勘違いやこじらせて複雑に絡み合った彼らの関係がどう変わってゆくのか今後が楽しみです。2022/12/02

オセロ

41
素晴らしい青春物語でした。 読書感想文を起点に、思春期の少年少女達がどのような悩みを抱えているのか、どのようにすれ違っていったのかが徐々に明らかになっていく構成は実に面白く、『読み』を間違えた彼らの今後が非常に楽しみな新シリーズですね。 2022/12/02

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