内容説明
昭和のミステリ黄金期を彩った豪華執筆陣・約80名による60作品以上を網羅、全8巻。入手困難な作品、対談資料も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
69
戦前の探偵小説家が一話づつ書いた合作を収録した一冊。正直一話目で提示される謎だけは面白い。悪女の一生の暗示とか完全犯罪の議論を重ねる男の元に届いた手紙、誘拐からの棺桶殺人とか。ただ回を重ねるごとにどんどん迷走が酷くなっていって…ぶっちゃけると小説としての完成度は微妙どころか破綻しているかも。むしろこれは戦前の数多の探偵作家のファンブックとして読むべきかも。目立たない「黒い虹」が一番乱歩らしかったり、夢野久作だけは文体が目立ったり、最終回言い訳代わりに読者の手紙載せたりと、一風変わった部分が面白いです。2023/05/19
warimachi
4
日本の探偵小説界が誇る珍品達が、装いも新たにまさかの復活。この権利的に難しそうな作品群をなんとしてでも残そうという春陽堂の意欲を感じる。しかし誰が読むんですかこれ。昔「江川蘭子」を読んだときも思ったが、毎度困ってる甲賀三郎がツボです。2022/12/18
もかすけ
1
人気作家の合作だからといって必ずしも面白いとは限らないという見本のような作品ではないだろうか。2023/01/24
ノリスケ
0
「首無の如き祟るもの」に出てきたキャラクターの名前の本が書店で売ってて興奮した。2022/10/30