内容説明
現代日本において人知れず暗躍する『言霊使い』――言葉で人の心を操る異能を持つ一族・宇内家。その末裔である宇内一葉は、幼い頃より俗世から隔てて育てられ、彼氏はおろか友達もいたことのない人生。真正の箱入り娘は『青春』『友達』『ガールズトーク』といった外の世界への興味と憧れは尽きない。その一葉が幾重もの約束と引き換えに、ついに憧れの高校入学を許可される。『目立たない、平均平凡、でも楽しむ』をモットーに、普通の青春を謳歌するべく張り切るけれど、初めて尽くしで前途多難。どうなる? 一葉の期限付き高校生活!!
目次
一言目
二言目
三言目
四言目
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
65
特殊能力を持ったがゆえにコミュ障な女子高生のお話なのかと思いきや、それだけではないというところがポイントですね。一巻のなかにも結構いろいろな要素がぶちこんであって、満足でした。不穏な空気と恋愛の空気、バランスはどちらに傾くのやら。裏事情を知ってしまうと主人公が放っておけない感じがして気になります。続編刊行希望です。2022/12/02
よっち
38
言葉で人の心を操る異能一族の末裔である宇内一葉。幼い頃より俗世から隔てて育てられた彼女が、期限付き高校生活を送る青春小説。外界への興味と憧れが尽きない彼女が、言霊の力を不用意に行使しない、お目付け役を傍に置くこと、卒業後は家業を継ぐこと等…幾重もの約束と引き換えに手に入れた高校生活。典型的コミュ障状態の一葉に初めてできた友人や先輩たちとのやりとりは微笑ましくて、けれど散見される違和感の正体が思わぬ過去とともに明らかにされて見えているものがガラリと変わりましたね。面白くて続きが気になる期待の新シリーズです。2022/12/31
ぐっち
15
言霊使いとして小学校の途中から学校に通わず育ったヒロインは重度のコミュ障、だけどガールズトークがしてみたいという話だと思っていたら、途中から違和感を感じ始めて、可愛い友情物語なだけじゃなかった!読みごたえはあるけどもやる。2022/12/31
イシカミハサミ
14
タイトルに添えられている「言霊使い」は エッセンス程度で、 どちらかというと性格付けの割合が強い。 ガールズトークは楽しいし、地の文が心地よい。 よって面白い作品ができあがる。 中盤でちょっと「おや?」という展開があって、 ラストにタネは明かされる。 そっちが一応本筋なんだろうな。 重めの本筋とゆるい普段がいい塩梅。2023/02/12
じょじょ
5
面白い。最初はよくある異能物かと思ったけど 学校と言う狭い世界や 思春期特有の危うい部分 そこに異能(しかも最後凄い展開)が重なって一気読み。続いて欲しい。2023/12/25