ホーム社<br> トーキョー・キル

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トーキョー・キル

  • ISBN:9784834253665

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内容説明

日本通の著者によるノンストップ・エンターテインメント〈私立探偵ジム・ブローディ〉シリーズ第2弾! 身辺警護を求めて事務所を訪ねてきた旧日本陸軍の男。禅僧で絵師の仙がい義梵の幻の逸品の行方。一見異なる二つの出来事が、秘められた歴史とつながる。横浜中華街、フロリダ、バルバドスと各地を縦横に駆け巡り、知られざる日中戦争の歴史の闇に迫っていく――。解説・杉江松恋。アメリカ私立探偵作家クラブ賞(シェイマス賞)最優秀長篇賞最終候補作。フォーブス誌のアジア諸国首脳の必読書選定。

目次

第一日 三合会
第二日 戦争の谺
第三日 手錠をかけられて
第四日 包囲
第五日 追跡
第六日 〈黒い風〉
第七日 “一度きり”のおわり
第八日 新たな悪魔
第九日 二倍の困難
第十日 快楽殺人者
第十一日・第十二日 ゲリラたちとカバの群れ
第十三日 チョークポイント
エピローグ
着想
真実性について
解説 杉江松恋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

信兵衛

19
面白味は、舞台となる日本の描き方にあります。 著者、やけに東京に詳しい処がある一方で、微妙にズレている処があります。まるで、パラレルワールドの東京が舞台になっている、という感じです。そして度々の格闘シーンも・・・。2023/02/15

本の蟲

10
美術商として日本の美術品を商うかたわら、東京の探偵事務所経営をする〈私立探偵ジム・ブローディー〉2作目。L.Aから始まった前作「ジャパン・タウン」と違って本作はタイトル通り東京からで、直木賞受賞作と言い、最近既読作によく出てくる満州国がらみ。旧日本陸軍にいた老人が、戦友を続けざまに殺されたと身辺警護を依頼してくる。中国マフィアの報復という彼の言葉で調査を開始するが…。経営者としてチームを率いるのは新しいが、概ね単身での切った張ったになる古式ゆかしいハードボイルドもの。リアルな日本描写といい、かなり好み2023/02/05

まこ

7
あくまでブローディのお父さんが作った会社をブローディが継いでいるのであって、社員は彼当人と距離がある。本人も日本の風習の不思議な部分に皮肉を漏らしビジネス的な距離を感じるた。2023/04/12

オオイ

4
敗戦後に中国から日本へ帰還した戦友仲間が今になり次々と中国の秘密結社の手口のように殺され ブローディへ警護の依頼、ウ~ン ? 前作ほどの面白さは無かった。2022/12/30

ヨコケイ

1
探偵ブローディの2。日本で高齢の元帝国軍人が身辺警護を依頼してくる。旧満州時代の復讐で中国系秘密結社に狙われているとの主張で、依頼には元部下達が殺害された事件の解明も含まれている。だが早速、人死にが出る。一方、もう一つの本業・美術商の方でも日本軍が中国から掠奪し隠匿した財宝の話題が。探偵はアンダーグラウンドな世界に迷い込む…。終始スケールが大きいような、そうでもないような感じが、前作より一般的なPI小説に寄った空気を醸し出す。というかある意味、前作の内容がレッドへリング的に作用している…のかもしれない。2023/07/16

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