内容説明
57歳で家を飛び出し、家政婦に!ドアの向こうは、見たことのない日常。
現在、87歳の著者が綴るドラマみたいな全て本当のお話です。
「うちにゴミ箱はないのよ。ぜんぶ持って帰って」 「あのお医者さん、夜中に部屋に来るらしいよ」「毎日、朝5時にあの宗教の朝会に行ってください」「お前さん、金を少し貸してくれないか?」と親分に言われて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よつば🍀
51
本作でエッセイデビューされた87歳の石川金さん。57歳の時に家を飛び出し、家政婦経験13年。その間に起きた様々な出来事がユーモアたっぷりに描かれている。「事実は小説より奇なり」の言葉通り、扉を開ければそこには思いも寄らない日常の連続。都心の一等地にあるタワーマンションで暮らす奥様の思惑にドキっとしたり、高級マンションに住む、超が付くドけち夫婦には辟易。何より家政婦を人と思っていない所が腹立たしい。家庭の数だけドラマがあって、誠実な金さんの日常を楽しく読んだ。縁あって知り合った梨園夫婦との交流には心温まる。2023/03/16
Kurara
45
★3.5 明るくコミカルに書かれていましたが、実際は思っている以上に大変なお仕事なんだなぁと思いました。住み込みとなると自由な時間もなさそうだし。 いろんな試練を面白おかしく紹介してくれてました。2023/04/09
モモ
42
57歳から家政婦をはじめた金さんの、その名も体験日記。これほど色々なことがあれば、確かに本にしたくなるかも。なかには人を下に見るような嫌な発言をする人もいるが、金さんは明るく道を切り開く。それにしても、金さんが作る料理が本当に美味しそう。次は「家政婦金の黄金レシピ」なんて本も出せそう。ある日の夕食は「むらくも丼(天かすと卵)もみのりと七味添え、大根の千切りワサビ和え、じゃがいもとワカメの生姜酢、ほうれん草のサラダ」豪華です。みんな、色々あるもんだなと癒された一冊でした。2023/03/21
onasu
19
モノホンの「家政婦は見た」ですね。(サスペンスはないけど) 当然のこと、色んな家があるものです。そして何より、現在87歳だという著者の覇気に感服します。 仕事先の話しもおもしろいですが、願わくば、女だらけの職場である家政婦紹介所の話しも交えてもらったら(寮もあるそうだし)、よりおもしろくなったように思いました。2023/01/08
れい
11
【図書館】家政婦という仕事があることはもちろん知っていたけど、遠い世界の話か、ドラマでしか見たことのない世界で、全く身近に感じていなかった。このお家は無理と思えば、止めさせてもらえて、辞めたからといって仕事がなくなってしまうという不安がないというのもいいなぁと感じた。でも自分がしたいかどうかと言えば‥‥ですが。2023/06/28