内容説明
今こそ「死に方」を問い直す。「良く生き」「良く死ぬ」ための教科書、誕生!
緩和ケア医による「死に方」の教科書。
~「病気とは何か?」「医療に何ができるか?」そして死の現場で何が起こるかをお伝えする中で、
ご自身や大切な人の死について考えるきっかけになれば幸いです~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
内藤喜八
83
この本は自費購入である、図書館本ではない。図書館本は高価で、当然、いい本が多い。つい図書館に頼っているのが現状である。一度読んだら終わり、言い方は悪いが、日々忘却してしまうことも多い。しかし、なにかしら脳裏に残っている。そのようななかでも、この本「家で死のう」のテーマ、最後は自宅で死ぬ、とりあえず、いまは家族がいる。早く嫁に行くか、自立するか、本人のために、そうあってほしいと願うばかりだ。それも変に期待しても、縁あっての話、田舎と違い、あまり縁がない。無理強いするものでもない。自分の身の振り方は、自分で2025/11/20
*+:。.もも.。:+*
21
以前、「なんとめでたいご臨終」という在宅ケアホスピスをやっている医師の本を読んだことがあって自分の時には是非診てもらいたい!と思っていたが岐阜県じゃ遠くて無理だなと半ば諦めていた。図書館の新刊コーナーにこの本があってこの先生県内にいるわ!と早速クリニックのHPにブックマークを付けた。 本の内容は病気での死に方と医師にできることできないことが8割以上なので読んでいて気分が段々と落ちてくるので読む方は精神状態の良い時にオススメする。もっと在宅緩和ケアについて特化した内容が読みたかった。2022/08/28
びぃごろ
17
著者の結論『終末期の患者さんは病院での延命治療をやめて、自宅に戻ってすごしたほうが人間らしく生きられる』最後は身近な人たちと「ありがとう」の言葉を交わし、お互いが幸せな別れとなる。臓器寿命は人それぞれ、病気は臓器の老化に名前を付けただけ、その老化が早いか遅いかだと意識を変えれば、少し生き方が楽になりそう。人は必ずいつか死ぬのだから。辛い治療で寿命を延ばすのは私は嫌。何が健康にいいのかデータに踊らされず、自分の身体の声を聞くこと。検査の数字を正常に戻すことでなく、本人が苦しくないかつらくないかが大事である。2022/12/02
yamakujira
7
病院で勤務医として時に終末期の患者に延命治療を施して看取り、その後に在宅緩和ケア医としてQOLを重視した治療を経た患者を看取り、それぞれの経験から過度な延命治療がQOLを低下させるどころか終末期の患者を苦しめると確信して、在宅緩和ケアという選択を推奨する。感染症は別にして、心臓病も腎臓病も各種の癌も老化が招くもの、若くても局所的な老化と考えられるというのはおもしろいし、そう思えれば運命を嘆くのではなく自分の体質として諦めやすいかも。たしかに現代の日本人は長生きしすぎだし、死を厭いすぎだね。 (★★★☆☆)2022/09/10
コピスス
6
大学病院外科医から在宅緩和ケア医になり、二千人以上の看取りに関わった医師が書いた「家で死ぬ」ことについての本。死そのものは本来苦しいものではなく、病院で治療を続けると体力の限界まで「生きさせられる」から苦しいのだ。病気は老化の段階に名前をつけたもの、死とは老化のゴール、という著者の考えに納得。著者が看取った患者の事例を読んで涙が出た。枯れるように死んでいけたらとは思うが、受け入れてくれる在宅緩和ケア医と家族(自宅)がいない人には難しいのでは?と思った。2024/02/01
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