出版社内容情報
自国で難民状態となっている人たちに対し、国際社会はいかに安全と保護を提供できるか。本書はこの問いを念頭に置き、国内避難民/国内強制移動の問題を包括的かつ体系的に整序する。この四半世紀で意欲的な取り組みが進められてきたが、解決の難しさも露わとなった。だが、人道行動の限界を意識することが重要と著者は論じる。現代世界を理解する鍵を示す必読の書。
内容説明
シリア、イラク、アフリカ…世界的現象である難民の背後に、多くの国内避難民がいる。自国で難民状態となっている人たちに対し、国際社会はいかに安全と保護を提供できるか。この問題を包括的かつ体系的に整序し、国際的な対応を多角的に検証する。
目次
序章 国内避難民問題とは
第1章 国内避難民問題の概念化の過程
第2章 保護の法的側面―国際場裡における規範形成の試み
第3章 国連による組織的な対応の模索
第4章 “恐怖からの自由”の保障―極限の状況下での保護の可能性と限界
第5章 国内避難民/国内強制移動問題の諸相―政策課題の展開と問題認識の方法論
終章 国内避難民問題が提起するもの
著者等紹介
墓田桂[ハカタケイ]
成蹊大学文学部国際文化学科教授。1970年、富山県に生まれる。フランス国立ナンシー第二大学より公法学博士(Docteur en Droit public、国際公法専攻)の学位取得。博士課程在籍中にUNHCR本部にてインターン。外務省勤務を経て、2005年より成蹊大学にて教鞭を執る。2015年より現職。オックスフォード大学客員研究員、法務省難民審査参与員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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