国内避難民の国際的保護―越境する人道行動の可能性と限界

電子版価格
¥6,270
  • 電子版あり

国内避難民の国際的保護―越境する人道行動の可能性と限界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 331p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326602865
  • NDC分類 369.38
  • Cコード C3036

出版社内容情報

自国で難民状態となっている人たちに対し、国際社会はいかに安全と保護を提供できるか。本書はこの問いを念頭に置き、国内避難民/国内強制移動の問題を包括的かつ体系的に整序する。この四半世紀で意欲的な取り組みが進められてきたが、解決の難しさも露わとなった。だが、人道行動の限界を意識することが重要と著者は論じる。現代世界を理解する鍵を示す必読の書。

内容説明

シリア、イラク、アフリカ…世界的現象である難民の背後に、多くの国内避難民がいる。自国で難民状態となっている人たちに対し、国際社会はいかに安全と保護を提供できるか。この問題を包括的かつ体系的に整序し、国際的な対応を多角的に検証する。

目次

序章 国内避難民問題とは
第1章 国内避難民問題の概念化の過程
第2章 保護の法的側面―国際場裡における規範形成の試み
第3章 国連による組織的な対応の模索
第4章 “恐怖からの自由”の保障―極限の状況下での保護の可能性と限界
第5章 国内避難民/国内強制移動問題の諸相―政策課題の展開と問題認識の方法論
終章 国内避難民問題が提起するもの

著者等紹介

墓田桂[ハカタケイ]
成蹊大学文学部国際文化学科教授。1970年、富山県に生まれる。フランス国立ナンシー第二大学より公法学博士(Docteur en Droit public、国際公法専攻)の学位取得。博士課程在籍中にUNHCR本部にてインターン。外務省勤務を経て、2005年より成蹊大学にて教鞭を執る。2015年より現職。オックスフォード大学客員研究員、法務省難民審査参与員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

3
難民問題から国内避難民問題へ。それは国民国家問題としての難民問題から、人間の安全保障へ、という流れと対応している。IDPの保護に関する指導原則は、当事者国の「責任としての主権」を促進しているが、その困難から、第三国の「保護する責任」へと展開していく。それが新たな人道主義であり、「介入」の理由である。「恐怖からの自由」のためだと(このあたりの叙述には疑問があるが)。最後に、非紛争が他IDPとして、開発・災害・気候変動・人心取引の要因を挙げ、東日本大震災の被災者、特に原発被災者もIDPに含める議論には得心。2017/12/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9898018
  • ご注意事項

最近チェックした商品