ネットロア - ウェブ時代の「ハナシ」の伝承

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

ネットロア - ウェブ時代の「ハナシ」の伝承

  • 著者名:伊藤龍平
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2022/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787233981

ファイル: /

内容説明

「くねくね」、『探偵!ナイトスクープ』の「謎のビニールひも」、「八尺様」、鳥居みゆきと動画共有サイト、『あまちゃん』と奇人、「南極のニンゲン」――怪談や怪奇現象、妖怪、秘境、未確認生物などをめぐる説話は、ネット時代にどのように伝承されているのか。
ネット以前からネット黎明期、そして現在と、ウェブ発達の端境期を体験してきた著者が、「都市伝説」「オカルト」「噂話」などの奇妙な「ハナシ」がインターネット上で増殖していく仕組みを「2ちゃんねる」などの掲示板を中心に、SNSや動画共有サイトも視野に入れて明らかにする。
ダイヤルアップからADSL、光、そしていまの通信環境へとつながる技術的な発展とともに、「ハナシ」の内容と伝承のスタイルが変容するさまを描き出す。口承文化や文字文化などでの「ハナシ」の伝承を研究する著者が、ウェブ時代の「都市伝説的なもの」の流通・受容を解き明かす異色のネット研究書。

目次

序 説話(ルビ:はなし)とコミュニケーション

第1章 ネットロア「くねくね」と電承体について
 1 ネット時代の世間話
 2 スクロールされる話
 3 「2ちゃんねる」という世間
 4 ネット上のフィールドワーカーとテンプレ

第2章 再び「くねくね」と電承体について
 1 明滅する電承体
 2 電承体の「地域」差
 3 ビリーバーとリサーチャー
 4 ロム組と、透明な「送り手」

第3章 『探偵!ナイトスクープ』の「謎のビニールひも」について
 1 真相を求めるネット住人
 2 テレビの一回性と噂
 3 技術の発達史とネットロア
 4 万華鏡的伝承世界

第4章 「八尺様」とネットの身体について
 1 視線に基づく怪談
 2 体験談の人称――口承・書承・電承
 3 文字電承から音声電承、動画電承へ
 4 ネットの身体と怪異表現

第5章 鳥居みゆきの黒い笑いについて
 1 狂気と死の笑い
 2 コント動画の観客
 3 ネット有名人の横顔
 4 表舞台の地下芸人

第6章 『あまちゃん』がいる「郷土」について
 1 偽史と「郷土」とアイドル
 2 奇人と逸話
 3 ネットのなかの「郷土」
 4 震災とノスタルジア

第7章 「南極のニンゲン」とネット時代の「秘境」について
 1 「2ちゃんねる」で生まれた未確認生物
 2 海洋奇談と怪獣たち
 3 「鮫島事件」と、ドラえもんの「タレント」
 4 ネットロアと都市伝説

初出一覧

あとがき

最近チェックした商品