内容説明
膨大な量のデータを解析し、企業などにとって有用な知見を導き出す職業、データサイエンティスト。データサイエンスで用いられる、様々な「アルゴリズム(問題を解決するための処理手段)」の考え方を、恋愛や仕事など、日常の難題と立ち向かうために使ってしまう、狂気のデータサイエンティストによる「アルゴリズム入門」エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
18
数学的な解説を含んだエッセイと思ってたが、全く違ったw。問題解決のための独自のルールを、それっぽい名前でネーミングし、会社のメンバーにアドバイスするといった、少々こじらせた内容であった。が、元となったアルゴリズムの紹介などもあり、著者には悪意は無いようであるw。しかし、目次をよく見ると、章のタイトルとして、現代的な諸問題が並んでおり、機械学習アルゴリズムの適用範囲の広さがうかがい知れる(うそ)。2023/01/16
奈良 楓
16
【良かった】● アルゴリズムをとある会社員の日常生活に落とし込んだ本。 ● 通常の会社員で触れないような難解なアルゴリズムが続きますが。データ分析はこんな理論で進めているのね?ということがなんとなく分かりました。 ● 表頭項目と表側項目(グラフの表題とその結果?)を二次元マップにより関係性を示すコレスポンデンス分析はすごい発想と思いました。 ● 紹介されている理論の名称が、著者理論か一般理論かがわかりにくかったです。2024/05/12
paluko
9
多面性ランダム法(p.34 気になっていた物事の中からランダムに新しいことを始める)、転生トロコン理論(p.140 自分の年齢を”節目”からの周回年齢で考える)、メタアカウント最適化(p.151 自分の尊敬する人などになりきって閲覧履歴を作り上げる)……などが面白そう(使えそう)と感じた。しかし画像にノイズを加えていき砂嵐画面になる「逆プロセス」を学習させることで画像生成を行えるAIを作るとは。AIを真似ていけば何でも出来るようになりそう、と錯覚する今日この頃。2024/05/09
ノンミン
4
本書は、データを扱う際に必要な理論やアルゴリズムなどを、生活で起こる類似する現象に例えながら解説した短編小説です。それぞれの物語の後には、技術的な解説が提供されているため、わかりやすく理解することができます。 現在、AIやソフトウェアの発展によって、データを扱うことがますます身近なものになっています。そうした中で、本書で説明されている理論が、意識的にも無意識的にも役立つことがあるかもしれません。将来的に、データに関わることが必要になる人々にとって、本書は非常に有益な一冊と言えるでしょう。2023/05/07
クリアウォーター
4
★★★★☆本書では、データサイエンティストとして広告会社で働いている著者が、日々の中で考案した様々な理論を紹介している。この理論は、世の中の様々なデータサイエンスやコンピュータサイエンスの理論をベースとしており、元となったアルゴリズムも解説している。20個の章で構成されており、後輩たちとの日常の話が紹介され、それに合わせて著者が考え出した理論を紹介している。思わず「クスッ」と笑ってしまう面白理論を集めた一冊である。面白かった。どこにでもある後輩との日常中で紹介される著者が考えた理論が非日常だった。2023/02/26
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