マザリナード探求 L'Exploration des Mazarinades 【フィックス版】

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マザリナード探求 L'Exploration des Mazarinades 【フィックス版】


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内容説明

デジタルヒューマニティでよみがえる17世紀フランスの誹謗中傷合戦/印刷された石つぶてマザリナード

マザリナードとは17世紀フランスのフロンドの乱(1648-1653)の間に印刷出版された文書で、狭義には時の宰相マザランへの誹謗中傷、広義には内乱の世論形成に関わる約6000種類の政治文書である。本書はその一部が日本でオンライン・デジタル・コーパスとして公開されたことにより可能になった、異なる専門領域(語彙論、記号論、メディア論、政治哲学、社会学、心性史等)の学際的探求による最新の知見である。これらの論考は現代のソーシャルメディア上の言論を考察するうえでも多くの示唆を与えるだろう。

【著者】
一丸禎子
RIM (Recherches internationales sur les Mazarinades)共同代表 / 学習院大学

パトリック・レボラール
RIM (Recherches internationales sur les Mazarinades)共同代表 / 南山大学

松村剛
東京大学

ジャン=ドミニク・メロ
フランス国立図書館(BnF)

中津海裕子
東京大学大学院人文社会系研究科美術史学修士課程修了、同博士課程単位取得退学。パリ、ルーヴル学院修士課程修了。2013年から2014年及び2015年から2018年まで東京大学総合文化研究科教養学部駒場博物館に勤務

目次

マザラン図書館から読者への言葉
日本の読者の皆様へ
マザリナード・プロジェクトのコーパスにおけるミリオン(MILLIONS)のセレンディピティ
固有名詞マザランのいくつかの派生語について
フロンドの乱の時代のマザリナードと定期刊行物:再評価のために
マザリナード・プロジェクト電子コーパスの誹謗文書における情報を伝える言葉の用法
ゴンディ、レ枢機卿、協働司教、コリント人のマザラン:フロンドの乱の中心人物のひとりが見せるいくつかの肖像
マザリナードにおける単語「SOCI T (社会)」の使用について:政治的集団を表す新しい名詞の浮上
マザリナード文書において再考すべき「トポス」:諸政治体制の問題
マザリナード・プロジェクトのコーパスに見る暴力の生起
原文テクスト(Textes originaux en fran ais)
翻訳者の言葉
駒場博物館コメント
東京大学コレクション『マザリナード集成』(2016年10月15日-12月4日)