内容説明
「喫茶たまゆら」は、並木通り商店街にある、町でひょうばんの喫茶店です。
ある日、店主のタマユラさんは、お客のヨルさんというおばあさんから黒いカバンをあずかりました。おそるおそる開けてみると、はいっていたのは、なんと “魔女の持ちものセット”。 しかもタマユラさんは、気づかないうちに、魔女のふしぎな能力をみにつけていました。相手が動物でも植物でも道具でも、名前をつけただけで、たちまち話せるようになっていたのです!
とつぜん “にわか魔女”になってしまったタマユラさんと、カバンからとびだしてきたなかまたちとの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
58
ほのぼの、優しい物語。喫茶店を営むタマユラさん。ある日、風変わりなおばあさんさんから荷物を預かります。それは、黒猫、ほうき、お鍋に木…。何とおばあさんは魔女だったのです!その日から物や動物の言葉が解るようになったタマユラさん。にわか魔女として、困ったひとたちを助けます……。タマユラさんが優しい人で、安心して読める内容。もし自分だったらと、わくわくします。ラストも温かい。2023/03/12
ぶんこ
44
喫茶店タマユラで、ヨルさんと名付けた黒づくめのお客さんが預けていった黒鞄。開けてみると黒猫、大鍋、箒、植木が出てきました。それぞれに名前をつけると、あら不思議。お喋りができました。こうして出会った動植物と話せたことで難問が解決。最後は箒にまたがっての空飛ぶ魔女に。タマユラさんの大らかさと黒猫たちの喜ぶ姿にホカホカしてきました。なんといっても空を飛べる!魔女になりたい。最後は旅に出たヨルさんを探しあて、一緒に喫茶店でみんなで働くことに。楽しい楽しい本でした。2023/03/19
マツユキ
16
喫茶店たまゆらの主人タマユラさんが、お客さんから預かった黒い鞄の中には、猫と鍋とほうきと植物が入っていて…。タマユラさんに助けを求める動物たちは、誰かのことを思っていて、そんな気持ちの温かさが伝わってくる作品でした。それと同時に自由であることの喜びも。元々素敵なタマユラさんでしたが、より豊かに、賑やかな日々となっていて、心の底から、良い。食べ物も美味しそう!2023/12/19
昼夜
16
魔女の荷物を預かったらあら不思議、少し魔法が使えるようになったタマユラさんとその魔法によってタマユラさんとお友達になった動物とその他の物たちとの愉快なお話。物語もいいけどタマユラさんのおおらかな人柄が素敵なので喫茶店の雰囲気もよさそうだから通いたくなりました。2022/11/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
喫茶店たまゆらの店主タマユラさんは、お客さんから黒いカバンを預かります。カバンから大きななべ、長いほうき、鉢植えの植物、そして黒ネコが現れてビックリ。「名前をつけて呼んで」と言われていたので黒ネコに名前をつけると、話せるようになっちゃった!低・中学年向きとなってましたが、読み進めながらワクワクしちゃいました。2023/10/25