内容説明
十二世紀の中国、北宋末期。世の乱れを正そうと梁山泊に集まった好漢たちがいた。彼らの夢は潰えたが、それから数年、変わらず悪政がはびこるなか、散り散りになった生き残りたちが不思議な縁に導かれ再会。過酷な運命に涙をのんだ者たちは熱き心を胸に再び蜂起する! 『水滸伝』の痛快な後日譚を田中芳樹が現代の読者向けにリライトした新しい物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
240
北方版と比べ読みしたからこその楽しさも多分にあった。向こうと違って、強い相手には多勢でかかる、小物感が強く、ある意味リアルな英傑たちの醸す、軽妙なテイストと、化物や妖術OKな世界観に、北方水滸とはまったく違うポジションで登場するキャラクター、下巻では李師師までチョイ役で登場と、わかっているとテンション上がるネタが満載。上巻ラストで現れたラスボス的存在の薩頭陀は、尺が足りなかったのか、みるみる存在感を失い、最後には、なぜ急にそこに来たのか、よくわからないまま、武松のもとにやって来て一捻りにされてしまった。2022/03/29
Book Lover Mr.Garakuta
21
田中流水滸伝面白かった。怒涛のの展開に目が離せなかった。2021/05/13
Mu@仔羊堂
12
そう、こんなラストが見たかったのだ。生き残った梁山泊の好漢たちが再び一つ場所の集い、数々の戦いを乗り越えて、自らの生きる場所をつかみ取る。いやあ、これぞ実に期待したとおりの展開。水滸伝の悲壮さを我慢できなかった元祖『水滸後伝』の作者の気持ちが良く分かる。田中芳樹版でもラストの幸福感がとても良かった。ただ翻訳を意識したのか、いつもの作者の口調はあまり感じられなかったけれど。 でも面白かった。2021/10/17
ハッピーハートの樹
6
みんなのせられやすいんだから、戦いかたによっては簡単に勝てそうなもんだけど。そこは三国志と違ってほぼフィクションのエンタメだから、悪者をやっつけてスカッとしたよね。これが水滸伝!田中芳樹っぽさが無くて上巻では肩透かしだったけれど、これはこれで面白かったよー、とか思って読み終わったんだけど、あとがきでどんな英雄でも権力には勝てない、という物語だったとか言われてて。時代背景とか考えると複雑ですね。権力には逆らいようもない時代だろうし。/今でも国が違えば戦争も弾圧もあるけど、物語くらいは痛快に語って欲しいよね。2021/09/20
毎日が日曜日
5
★★★ 完結。めでたしめでたし。登場人物が多くて途中分からないことが有った。2021/06/23
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