創元推理文庫<br> 危険な蒸気船オリエント号

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創元推理文庫
危険な蒸気船オリエント号

  • 著者名:C・A・ラーマー【著】/高橋恭美子【訳】
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • 東京創元社(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488241063

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内容説明

ブッククラブのメンバー五人は、1900年代初頭の船を再現した蒸気船オリエント号での豪華クルーズに参加していた。というのも、もうひとりのメンバーでオリエント号の臨時の医師アンダースに、格安な料金になるからと誘われたのだ。アリシアにとっては恋人アンダースとのロマンティックな船旅のはずだった。だが、乗客が死亡したり海に転落して行方不明になったりで、それどころではない雰囲気に。ミステリマニアの血が騒ぎ、転落事故に不審を抱いたアリシアらは独自の調査をはじめる。クリスティ好き読書会の面々が大活躍のシリーズ第2弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

253
ミステリ好き読書仲間が、事件を解決していくという基本路線はおさえてあり、しかも豪華客船が舞台とくれば楽しく読めないはずがない。もはや、クリスティオタクの同人誌かというほど本家からの引用が多く、読み手をふるいにかけているところはあるかも。そのくせ、なぜこの舞台で『ナイルに死す』ではなく『オリエント急行~』なのか。次作も『地中海殺人事件』がクローズアップされるようで、もう一作目と被る。クラブのメンバー、特にクレアは存在感が薄まりほとんど見せ場がなく、この先、アリシア以外をモブ化させずにやっていけるかが課題か。2024/01/10

ann

34
シリーズ2作目。前作よりも面白かった!訳者との相性もよかったのかも。クリスティ好きなら楽しめると思うシリーズ。3作目は今年発売らしいから楽しみに待つ。2023/02/20

うまる

29
続編。ほぼ船上が舞台なので、情景描写や移動の楽しみがない分人間関係がどっぷり。なので終盤の解決までは、前作みたいにワクワクしませんでしたが、終わってみれば伏線やクリスティ作品との符号に感心しました。心理で読み解く手法もいかにもって感じ。ブッククラブのメンバーだけでも個性的なのに、今回の登場人物のキャラ立ちも凄いです。あるキャラがめっちゃ好みと思ったら、次巻も登場するみたいで嬉しい。メンバーの中ではペリー推しなので、ペリーが良く出る回なのも良かったです。訳者様あとがきで、3・4冊目の期待が膨らみました。2023/01/12

しゃお

26
シリーズ2作目。ミステリとしては終盤に一気に真相が明かされていく様子が楽しい。アリシアも半ば強引に事件に首をつっこんだ甲斐があったかとw 事件の真相については読んでいてうっすら気付いた部分と全く気付けなかった部分があったのだけど、そういう風に色々怪しく見えるように描いている塩梅も良く、クリスティのあの作品やこの作品などを思い浮かんだりも。しかし…序盤から中盤にかけてはイライラさせられたのはアリシアとアンダースのせい。いや、ほんと、どっちもどっちかとw とまれ次回も楽しみ。クラブメンバーの活躍も期待です!2022/12/26

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

24
オーストラリアのクリスティ愛好家読書会のメンバーが、豪華客船オリエント号のクルーズツアーに参加して、そこで事件に巻き込まれる。巻き込まれるというか刺さり込んでいくというか強引に操作に乗り出すというか、まあそんな感じ。ふっとクリスティの作品中のものが見えた気がして、何とは絶対言えないけど、後で誰かと答え合わせしよう…2023/01/03

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