内容説明
八丁堀同心の長月菊太郎は、今年で二十歳。四年前、直心影流の達人だった父が隠密廻りの役職から身を引いたのを機に、南町奉行所本勤に抜擢され、日々勤めに励んでいた。そんなある日菊太郎のもとに、日本橋本町の呉服屋に押し込みがあり、手代が殺されたと報せが届く。勇んで探索に乗り出す菊太郎。その数日後、南町奉行の遠山より菊太郎と隠居の父・隼人に呼び出しがあった。鬼隼人の異名をとっていた隼人にも探索に加わってほしいというのである。親子で江戸の悪を追う〈新剣客同心親子舟〉シリーズ、堂々の第一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
70
新剣客同心親子舟「初陣」1巻。八丁堀同心の隠密廻りだった父親長月隼人が引退し隠居に、隼人の息子菊太郎が20才になり南町奉行所本勤に。ある呉服屋の押し込み事件で奉行の依頼で親子で探索の依頼が。隼人と息子親子での捕物面白いシリーズになりそうですね。2021/01/14
mahiro
14
知らずに手にとったがシリーズ物だったのか。主人公の同心菊太郎の前に父親隼人の話があるらしい。この作者の作品はあまり読んだ事がないが、呉服屋に押し入った盗賊一味を捕らえる物語、ちょっと軽いかな。2022/02/05
犀門
2
No.018★★★☆☆菊太郎の成長が早くて驚き。隼人さんの完全引退はもう少し先ですかね。2021/03/09
goodchoice
1
そっか~隼人も隠居か~ちょっとニヒルな隼人が好きだったのでちょっと残念な気もする。でもまだ菊太郎は青い感じなので隼人の出番は続きそうだ。2021/01/19
読書家
0
親子二代の同心もの。息子を主役に新シリーズを展開させるのは、よく使われる手であるが、鬼隼人で人気を博したので、菊太郎をどのような異名を付けるのか今後を期待している。2021/08/02
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