内容説明
五年生の清海忠志は、ある日、不良にからまれていた酔っ払いのおじいを助けてやる。助けてもらったお礼にと、道ばたで勝手に落語を始めてしまうおじい。めいわくに思う忠志だったが、なんとこれがめちゃくちゃおもしろい! それもそのはず、この酔っ払い老人は、名人と呼ばれる落語家、笑酔亭粋梅だったのだ。落語と衝撃的な出会いを果たした忠志が、落語を武器にさまざまな困難を乗り切って、文字通り時空も越えて大活躍!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
66
クラスのマドンナ宮日可憐ちゃんの存在意義が全くないというのが何とも。「爆裂フェイス」が使われたのは粋梅師匠救出時だけだったのがもったいない。江戸時代でも必殺技炸裂かと思ったのだが。2018/08/05
真理そら
33
「平林」サダキチは意外に記憶力があるのかもしれない。2019/10/09
なななお
22
暫く読み進むと出てきた「笑酔亭粋梅」という落語家、どこかで聞いたような…『笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ』でした。そちらも上方落語を下敷にしたミステリーで大変面白い本です。こちらは同作家によるちびっ子落語家成長譚。謎の老人から無理矢理聴かされた落語の面白さに取り憑かれた忠志ことタダッチ。学級のお楽しみ会で漫才をする予定だったが、相方が直前になって「出来ない」と辞退。仕方なく落語をすることになるが… 一般書でも無茶苦茶だったが児童書でも同様で嬉しい。桂九雀師匠によるあとがきもキッチリ落ちが付いていて、流石です。2022/05/22
うー
20
落語の魅力に気付く一歩になる児童書。クラスのお楽しみ会、漫才をするはずが相方にドタキャンされた忠志。急遽、1人で落語を。『平林』ネタ中心に話がサクサク進む。語りの緊張やウケた時やスベった時の気持ちなど忠志(みんなからタダッチと呼ばれていたがサダキチと呼ばれだす)の心情もよくわかる。タイムスリップした世界での《ケロケロイハチイハチ》の答えは閃かなかったなぁ(正しくはカロカロメハチメハチ)。あちらの世界の丁稚、友吉も良いキャラだった。2021/08/10
ででんでん
11
小学校持ち込み用2017/07/31