内容説明
「矜恃」「席巻」「白眉」……ワンランク上の語彙を使いこなして表現をもっと豊かにしたい。そんな要望に応えるべく、博覧強記の評論家が中学生の頃より本や雑誌、新聞からメモしてきた「語彙ノート」の1万語から500余語を厳選。読むだけで言葉のレパートリーが拡がり、それらを駆使できるようになる実用的「文章読本」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
ある意味著者の宮崎さんの個人的な国語辞書といった方がいいのでしょう。表題が気になったのですが辞書好きのわたしにとってはこのような自分の辞書を作ることも可能であるということに気づかされました。高校時代から自分でノートにかなり難しい言葉などを収集していて数十冊もつくられていたようです。三浦さんの「舟を編む」にも触れられています。自分もすぐ真似しようと思うのですが、三日坊主でしょうね。2024/02/06
gonta19
90
2024/4/24 新潮新書・選書祭2024にて1155円でDL購入。 2025/7/18〜7/24 マスコミへの出演でお馴染みの宮崎哲弥さんの言葉の本。日頃、あまり耳馴染みのない言葉を使われているのには気づいていたが、こういう背景があったのか。しかし、半分くらいは知らない言葉だったなぁ。第2弾も出ているようなので、そのうちに読もう。2025/07/24
tamami
60
読むべき本を選ぶ基準に、人生残りの時間この書を読むことに充ててよいかという一項が加わった。本書はいわゆるボキャ貧から脱出するための格好なテキスト。言葉の意味を記すだけではなく、実際の用例が示されていて実践的である。自分自身本書に登場する語彙の多くを知るものの、正確な意味や用法については不明な部分も散見され、為になった。本書の元になったのが、著者が中学生の頃から記していた一万語に及ぶ語彙ノートであると知り、驚かされる。日々僅かでも書き続けることの大切さを思う。注文を付けるとすれば、やはり索引が欲しいところ。2023/04/07
ふみあき
52
「ワンクラス上のボキャビル(語彙増強)」を目指す人のための本書だが、著者の師匠(?)である呉智英を思わせるような仕事。小谷野敦はツイッターで本書の悪口をつぶやいていたが、私は「言葉が平板で貧しいものになるということは……現実が平板化し、貧相化することに相違ない」との著者の言に同感。私も若い頃は著者同様、語彙ノートをつけていた。既知の言葉も多かったが、「一斑を見て全豹を卜す」とか「糟粕を嘗める」とか「轍鮒の急」なんて初めて聞いたし、どこかで使ってみたい。「思い半ばに過ぐ」なんて、意味を勘違いして覚えていた。2022/12/09
no.ma
29
近くの書店でゆくりなくも良書に出会いました。宮崎が十代の頃からノートに採集していたという上級語彙。衒学的との批判もあるようですが、とても実用的です。剰え、中観派の宮崎がいかなる世界で思惟しているかを窺い知ることができます。本書で理解語彙は確実に増えます。でもやはり自分で使いこなすとなると難しい。これからも本をたくさん読んで何度も上級語彙に触れ、自家薬籠に収めたいと思います。2024/11/24
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