内容説明
猫又という妖怪のたまは、岡っ引きの夫・平次とあやかし長屋に住み込んで、妖怪絡みの事件を解決することに。好評書下ろし時代小説!
向島で人が妖怪に襲われ、金を奪われたという。廃寺のあたりで。岡っ引きの平次と、猫又の妻・たまは早速、向島方面へ向かった。たまが血の臭いで殺人現場を嗅ぎつける。相生町の明樽問屋で店の者たちが皆殺しにされていた。平次は奉行所へ行き、たまは犯人の殺気を頼りに犯人を追う。だが途中で殺気が途絶え、いったん「あやかし長屋」へ戻ることにする。この凶悪事件には悪人と妖怪がいっしょに関わっているのだろうか。たまの部屋に着くと雪女の雪とふたくち女の双葉、ろくろ首の菊一郎がいた。彼の親方の甥っ子が殺されたのだという。くだんの明樽問屋で……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
51
平次が妖怪のアイドル?化してたまはヤキモキ。そりゃねぇ猫タマと人間が夜のお相手なんて考えもしないものねぇ。まぁ今時の若い人達はそうらしいけれど、高齢者としては少子化が悩ましい2023/06/28
なお
10
前作からちょっと間が空いたかな。 妖ものは好きなんだけど、これはちょっとよわいかな。でも次が出たらまた読むけど。2022/11/28
ミド
7
平次がみんなの平次になtって猫又のたまの妻感が薄い。人間より長生きなのに本当の夫婦になるのを怖がるとか、精気を吸ったらその気にならないとか、恋愛ものとしてはつまらない。菊一郎があやめに振られるシーンもあっさりしすぎて分かりにくい。ひだる神の話は好き。2023/02/19
みきみぃ@しあわせになりたい
2
★ひだる神の話だけは悪くなかったですけど。ネタの使い回しが多過ぎ。2025/08/28
深川拓
1
岡っ引きとその嫁となった猫又による捕者帳第2巻。簡潔で軽いタッチなのに、きちんとした取材に立脚しているのが感じられる世界観が面白い。火除け地であった秋葉原が近年のそれに似た賑わいを見せていてなおかつ妖怪の巣窟になってる、という解釈がまた。現代的な価値観をあえて持ち込み、当時の価値観と対立させる趣向も面白い。前巻同様、事件としては物足りなさも強いが、ユニークな発想と取材力を巧く組み合わせて、いい読み物に仕立てている。個人的にはもっと入り組んだ話も読みたいが……このシリーズの妖怪の性格では難しいな……。2023/03/17




