内容説明
たとえ戦争から逃げても、夢からは逃げない。・テレビ朝日 報道ステーションで複数回単独特集、オンエア後問合せ殺到!・ウクライナ侵攻からの逃避行ドキュメンタリー、出版後の反響必至!・親子関係、日本と海外での教育の違い、避難民がみた日本のリアル。・明日、日本にもし戦争が起きたら、16歳の少女のような決断ができるか~今、もう一度生き方を考えさせる本。「みなさん、明日は戦争になります」――。もし、学校の先生から突然こう言われたら?マンガの世界だけだとおもっていた戦争が起きたとき、人見知りだった16歳の少女は、たった一つの夢にすべてをかけて祖国から脱出することを決意した。もし無人島でたった一つもっていけるものは、なんて考えていたのは何だったのか?持っていけたのは、1冊の本とスケッチブック。敵は兵士や爆弾だけではない。コロナとの闘い、親子の葛藤、運命的な親友との出会い――現実はマンガより奇なり。これは夢が明日につながると信じた少女の等身大のサバイバル日記だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
195
外人にしては上手だというようなレベルではない。日本人の平均も軽く上回っているのでは?訳者ではなく本人の文書らしい。16歳でここまで書けるとは…。コロナで立ち往生になった話が長すぎるのが難だが、それでも面白い。ウクライナの生活、日本の生活。自立するとは、生きていくとは、様々な悩み。日本を知ったきっかけが漫画アニメだという。こうやって素敵な人が日本を好きになってくれる。これら日本の文化に感謝。2023/02/14
アキ
126
2022年2月24日(木)曇り。朝お母さんから戦争が始まったと言われた。戦争?ここドニプロで?学校では先生から戦争になるのでシェルターを見つけて避難するように言われた。サイレンが鳴ることが頻発になり、母から突然「ズラータ、あなたは日本へ行くのよ」と言われた。ポーランド経由で、多くの親切な人たちにお世話になり、ついに憧れの日本にひとりでやって来た。日本語はウクライナで3年間独学で学んできた。悩むのは人間関係。日本人は本音を隠しているように感じる。でもいつか日本とウクライナを結ぶ平和の架け橋になれたらいいな。2022/12/28
南北
98
読友さん本。ウクライナで美術を学んでいた女子高生が2022年2月に始まったウクライナ事変で生活が一変する。たまたま日本語を学んでいたことから1人で日本に避難することになる。庶民の目線で語られる日常の変化が戦争の恐ろしさを際ただせている。本書は著者本人が日本語で書いたものらしいが、外国人が書いたとは思えないほど読ませる内容になっている。また挿絵も著者が美術を学んできた話が嘘ではないことがわかる。今後の支援は日本で自立していくため、われわれがどのようなことができるかにある。多くの人に読んで欲しい本だ。2023/03/01
しいたけ
86
母と娘、二人のウクライナでの生活。娘は日本のアニメが大好きで日本語を勉強している。慣れ親しんだ故郷の音は、空襲警報にかき消された。16歳の娘を一人、日本に避難させようと決めた母親の切実さに胸が痛む。ポーランド経由で日本に渡るまでのハラハラ。コロナにまで感染して延長したホテル代や検査費用に慄いたりも。16歳にして絶対に絶望はしないと自分を奮い立たせる。その日記と思いを写した絵に見入ってしまう。読書中、彼女の故郷ドニプロが攻撃され子供た達も亡くなったとのニュースがあった。それでも彼女は絶望していないと信じる。2023/06/05
J D
79
遠い国の出来事だったことが、ズラータの日記により手を伸ばせば届くとても身近な出来事として伝わって来た。ウクライナという国の現実。平和は永遠ではない。だからこそ、平和な今に感謝して大切に生きようと思えた。ズラータが、日本に辿り着けたのは奇跡に近い。人を恐怖のどん底に落とすのも人ならより良い方向に導いてくれるのも人。なんで、戦争なんか起こすんだろう!悲しい。平和がありがたい。そう思える読書だった。2023/01/27
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