内容説明
安倍元首相と教団、本当の関係。
メディアが統一教会と政治家の関係をタブーとするなか、教団と政治家の圧力に屈せずただひとり、問題を追及しつづけてきたジャーナリストがすべてを記録した衝撃レポート、緊急刊行!
〈事件の10か月前、この宗教団体のフロント機関が主催するオンライン集会に予め撮影したビデオメッセージでリモート登壇した安倍は基調演説の中で、教団の最高権力者への賛辞を述べていた。全世界へ配信された安倍の基調演説を見た山上は犯行を決意。この“動機”は山上の思い込みなのか、それとも一定以上の確度をもって裏付けられるものなのか。その検証は第2次安倍政権発足後、9年間、3000日以上にわたって自民党とこの宗教団体の関係性を追ってきた私だけがなし得るものだった。日本の憲政史上最も長い期間、内閣総理大臣を務めた安倍が殺害されるに至った道程を記す。〉(プロローグより)
(底本 2022年9月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
104
政治と宗教の関係を追った作品である。安倍元首相殺害をきっかけに噴出した統一協会と 自民党との関係…2013年からの共存共栄が 丹念に描かれる。 自民党は 統一協会のために何をしてきたのか?そして 何を享受してきたのか? 見えざる協力関係が 暴かれていく。 著者の執念に脱帽、そんなノンフィクションだった。2023/10/12
読特
96
時の防衛副大臣への取材。統一教会との関係を問う。警察が来る。交番への同行。開放。この国はなんとか法治国家を保つ。だが、取材対象はもういない。「知る権利」は守られない...巻末に掲載される関係ありの議員リスト。弁護士の申し入れに聞き耳もたぬ方々。野党もいる。少しは期待していたあの人も。半日思想を持つその教団が目指すは”国家復帰”。総理大臣を指導者に侍らせる。報道を自粛するメディア。知らせない構造は怖い。多くの反対の下、行われた”国葬”。今なおも着々と進む支配。亡き者は帰らず。この国が帰らぬ存在になる前に…。2022/12/07
おたま
96
現在広く知られるようになってきた旧統一教会問題。著者、鈴木エイトも最近はマスコミにも出番が増え、知っている方も多いと思う。すでに2002年から統一教会の偽装勧誘を阻止する活動を個人で行っていた。2012年頃からは、ハーバー・ビジネス・オンラインというウェッブサイトの記事を中心にして様々な媒体で、統一教会と政治との相互依存関係について、調査、突撃取材、インタビュー、電話取材等を通してその実態を明らかにしてきている。ここに描かれているのは、そうして見いだされた(確かな裏付けもある)統一教会と政治との実像だ。2022/10/06
こも 旧柏バカ一代
76
反日カルトと繋がっていながら嫌韓を売りにしていた清和会。日本の国教を文鮮明さんを教主にした教えにしようと言ってる教団を岸信介さんの時からの付き合いである事を良い事に。無償でしかも、積極的な人手を出すからと選挙を手伝わせ。票もお願いしていた処に投票してもくれる。それを自身の権力強化に使い倒した。特に地盤、看板の弱い議員は積極的にこの教団を使い再選を目指す。SEALDsが出ていたら教団の2世達を使って反対勢力ユナイトを作る。そんな教団の名前は合同結婚式と悪徳霊感商法でイメージが悪いので下村博文さんが変更に協力2022/10/02
楽
73
22年10月。集票力は他の宗教団体に劣るとしても、公設秘書のみならず、金のかかる私設秘書やスタッフ、あるいは選挙運動員、聴衆(二世信者が動員される)などへの派遣が重宝されていたようだ■安倍元首相殺害前であれば、状況証拠と真偽不明の内部情報を書き連ねたようにも思えただろう■ある時期まで少なくない国会議員らが協会との関係を堂々と公表していたのには驚く■中盤までは地道な調査で地味な内容なので、第二部「菅・岸田政権への継承」から読んでもよいだろう。2023/12/31
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