内容説明
東京五輪のドタバタ、笑いとホロコースト、無差別殺傷事件、ロシアによるウクライナへの侵攻……話題となった出来事から、人間の未熟さ・弱さを見つめ、世の中の深層をえぐる論考集。朝日新聞「天声人語」より、やっぱり深くて鋭かった「芸人人語」第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
162
太田 光、3作目です。朝日新聞「天声人語」より深くて鋭いと言われる『芸人人語』第2弾、著者と同い年で共感できる内容も多いですが、TVでスポーツはNFLしか観ないというのはいただけません。 https://www.titan-net.co.jp/r202209062022/11/02
ぐうぐう
40
「(略)私は「善・悪」の評価をしようとしているのではない」本書の中で、繰り返し繰り返し、しつこいほど何度も登場するフレーズだ。このフレーズは裏返すと、善か悪かの評価は簡単にはできない、ということなのだろう。「炎上」という状態も、加熱しやすいマスコミも、その根底には悪は駆逐しなければならないという善なる行為が支えている。太田光が憂うのは、彼曰く「怪物のような大衆の熱を帯びた心理の暴走」だ。ゆえに彼は、簡単に評価をすること、レッテルを貼ることをしないように心がけている。(つづく)2022/10/20
KEI
11
お笑いだけでなく、政治や経済、文化まで幅広く語った爆笑問題太田のエッセイ集。2020年〜2022年までの世相が反映されており、新型コロナ禍の話が多く出てくる。テレビで観る太田とは打って変わり、とても真摯に物事を考察する思想家の面を垣間見た。そして、太田光は本当に多くの本を読み、考えている人だということがよくわかった。"我々はいい加減理解するべきだ。人を傷つけずに生きていける人間などいないのだということを。それでも人間という存在は必要なのだということを。"という言葉に太田の表現者としての矜持を見た。2023/03/30
スプリント
10
毒舌家だが小心。 時事問題と芸能界裏事情のエッセイ集 2023/04/30
hirayama46
10
はじめての太田光。時事問題を扱ったエッセイ集。賛否両論ある人ですが、こうしてまとまったかたちで読むとやはりどの問題にも真摯さを感じるし、同意や共感はできなくても理解できることは多々ありました。自身の時代遅れを意識しながらも、現代だって無謬ではないという意識もありそうで、そのあたりはわかる気がします。しかし、正直こうしてまとめて読むとちょっとくどくてそれほど読み物として面白いわけではないのですが、SNSで社会問題について書いている人は一読するといいのではないかな、とは思いました。2022/12/28
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