内容説明
サブプライム金融危機や多重債務問題などを引き起こした金融版新自由主義の現実に取り込み、その根拠とされた新自由主義的金融理論の欺瞞性を鋭く批判。“育てる金融”は市場原理では不可能であり、「市場の失敗」を補う政府の能動的な役割を力説する著者渾身の意欲作。
目次
はじめに 「金融立国」の幻想
第1章 投機マネーの暴走と略奪性
第2章 略奪的金融の暴走―サブプライム危機が示すもの
第3章 日本の消費者金融と略奪的金融
第4章 金融版市場原理主義による中小企業金融の衰退
第5章 新自由主義的金融理論とは何か
第6章 「金融立国」路線がもたらすものは何か
終章 金融の可能性を実現するために
著者等紹介
鳥畑与一[トリハタヨイチ]
1958年生まれ。1989年大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了。現在、静岡大学人文学部教授(国際金融論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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