内容説明
鎌倉幕府の公式歴史書『吾妻鏡』は、面白人間のオンパレードだった! 北条義時は大悪党? 冷血漢?/二代将軍・源頼家は、蹴鞠好きのヤンキー兄ちゃん!?/畠山重忠は、バトル系少年漫画の登場人物? あの有名な人物が、酒呑みの感激屋だったり、実は全然モテていなくて「金づる」扱いされていたり、うっかり勘違いして、戦う気のない武士団を攻撃していたり! 忖度が得意な弓の名人や、凄腕ネゴシエーターの武士、3メートルもの石を運ぶ武士に、不幸設定盛り過ぎ少年、素潜りでサメ3匹を素手で捕まえる地上最強生命体武士も! 「こんな人間がゴロゴロいるとは、どんな集団だったんだよ、鎌倉武士!」――歴史小説と本格ミステリを融合させた作品で注目される気鋭の作家が、ツッコミを入れまくり! スナイパー宮司やマイペースな絵の達人、馬のお医者さんも! 読めば思わず笑ってしまう、総勢50人の大博覧会をぜひご堪能あれ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えりまき
13
2024(24)「文楽」のためのお勉強。面白い!鎌倉幕府の公式歴史記録書「吾妻鏡(あずまかがみ)」。鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝から六代将軍宗尊親王までの人物記録書。源頼朝は、「浮気相手がイヤイヤ会った話まで記録されてしまった『モテない男』」。源義経は、僧侶になりたくなくて寺から抜け出した少年だったのに、寺勢力に大人気。2024/01/28
ふじ
12
鎌倉殿の十三人の余韻が冷めやらぬまま手に取る。人物エピソードごとに数ページで短くまとめられ、軽い語り口で読みやすく面白い。鎌倉殿にも登場していた人物はより一層親しみを持って読める。とんでも超人列伝すぎるのは、さすがに古典なりの誇張が入ってるんだろうけど。もうじき逃げ上手の若君もアニメ化されるし、しばらく鎌倉以降の時代で楽しませてもらえそう2023/03/28
奈良 楓
11
鎌倉初期の武士の面白エピソードをつまみとったような本。鎌倉武士が戦国時代の武将以上に脳筋で精強なことがよくわかりました。2024/01/20
noko
4
吾妻鏡は鎌倉幕府の公式歴史記録書。1180〜1266年までの記録。吾妻鏡は北条家に都合が良いように書かれている。源頼家は吾妻鏡ではバカ息子と記録されている。しかしアウトドア派で狩りや船遊びをした。面白い家来には褒美をあげる気前の良さ。ヤンチャなお兄さん系。源義経は今は色んな作品に登場する人物だが、彼の生きてる時代は、全く人気なかった。義経が頼朝打倒の兵を挙げても、誰も来ない。母が同じ兄弟は当時同じ行動をするのが当たり前だが、阿野全成もついていかず。泰時は美化されすぎている。50人、たっぷり紹介されている。2024/12/14
m
4
大河の知識補完に。著者の超意訳により楽しく読了。こんな語り口の吾妻鏡だったら全編読みたい。個性強すぎ鎌倉武士。意外と三浦義村と八田知家は出てこない。2022/11/08




