学年誌の表紙画家・玉井力三の世界

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学年誌の表紙画家・玉井力三の世界

  • ISBN:9784096824122

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内容説明

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学年誌誕生100年・初の表紙画集。

100年前、世界的にもユニークな出版文化「学年誌」が誕生しました。
その表紙画を、約四半世紀にわたって最も多く描いた洋画家が玉井力三です。
男の子と女の子が笑顔で並んでいるあのイメージは、大正~昭和初期の児童文化の中で発達。玉井が活躍した昭和の高度成長期に、爆発的な部数で書店に並び、私たちの記憶に強い印象を刻みました。
美術史家の山下裕二教授は、その緻密かつ不思議な明るさをもつ独特の魅力を、「これぞ“商業美術家の逆襲”!」と絶賛。
玉井が表紙画を描いた昭和30~40年代には、新しい児童文化が一斉に花開きました。学年誌の表紙は、そうした時代を映してきた鏡でもあります。
表紙に描かれた時代の象徴には次のようなものがあります。
東京オリンピック/大阪万国博覧会/アポロロケット/新幹線/ジャンボジェット機/長嶋選手/オバケのQ太郎/ウルトラマン/パーマン/ドラえもん/トランシーバー/8ミリカメラ/自転車…
玉井力三が描く表紙の子どもたちはみな笑っています。それは、かつて子供だった私たち自身の笑顔です。
とにかく前向きで明るかったあの時代の勢いと笑顔から、誰もが元気をもらえる一冊です。

(底本 2022年9月発売作品)

※この作品はカラーです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bura

65
図書館で目について。それまで玉井力三という画家の名前すら知らなかったが、小学館の学年誌「めばえ」「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」等の表紙イラストを約二十年間描き続けた画家であった。高度経済成長時代の幸せな時間を象徴する楽しそうな少年少女の笑顔。この表紙を覚えている方も多いと思うが、誰が描いていたのかという事はあまり知られていなかった。「商業画家」というジャンルの中で陽の目を見なかった、このような作家を一冊のグラフィック本にした事は大変有意義であり素晴らしい。まるで幼馴染に出逢ったような笑顔がうれしい。2023/06/13

hitotak

8
昭和30~50年代の小学館学年誌の表紙絵を描いていた玉井力三の作品を紹介している。絵が非常に写実的なのでトレースでもしていたのかと思いきや、撮影現場に立ち会い、ポーズをつけさせて撮られた写真を横に置いて描いていたそう。子供の溌剌とした表情に明るさが満ちていて、高度成長期の勢いのようなものを感じた。服装や髪形、小物などには時代を感じられて、懐かしい。描かれた子役モデルたちの実際の写真と比べて見られたら更によかった。表紙絵がずらりと並ぶページは圧巻だ。2022/12/03

kaz

3
この画家のことはよく知らなかったが、活躍した年代からして、自分も手に取って眺めているはず。懐かしい感じがした。図書館の内容紹介は『長年、小学館の学年誌の表紙画を描き、昭和の高度成長期に強い印象を刻んだ表紙画家・玉井力三。その表紙原画245点を収録。戦前から活躍した洋画家としての知られざる画業も紹介する』。 2022/10/06

takao

1
ふむ2023/11/18

よっちん

0
研究室2022/12/19

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