内容説明
「めでたい知らせだ。我がスウィントン魔法伯家は没落することになった」
「お、お兄様……、まったくおめでたくありませんわ……!」
魔法が消えたはずの世界で唯一、魔法が使えるフィオナは、今まで力を隠して目立たぬよう生きてきた。
しかし、婚約破棄と実家の没落がきっかけで彼女は、最先端の錬金術が行われる王宮のメイドとして働くことになった。
過去に縛られないよう自作のポーションで別人「フィーネ」として二重生活を始めたフィオナは、持ち前の才能ですぐに錬金術師見習いへと昇格し、自由に研究できる幸せに喜びを見出していく。
一方で、有能なフィーネに興味を持った王太子殿下は、どんどん彼女との距離を縮めてきて――!?
魔法と錬金術、仕事と秘密の力が織りなすファンタスティックラブコメディ開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
524
6
☆6 【殻が破れない】世界で唯一魔法が使える少女だが婚約破棄から実家の没落により姿を変えて生活することに。そんな少女が殿下と急接近する追放モノファンタジー。オドオドしているけど芯はしっかりしているヒロインは大好きなんですよ。だけどこの巻では殻は破れなかったかなあ…。ヒロインはあまり印象に残らないが殿下とクライドの気の置けないやりとりが面白く、フィーネの秘密を抱えたクライドがニヤニヤしながら殿下とフィーネの関係性を見ているのが面白かった。【お気に入りキャラ:クライド】2023/02/19
由貴
5
読み手側としてはフィーネとフィオナが同一人物だと分かっているけれど、レイナルドがその事実を知るのは最後の方だからそれまでの言動にちょっとモヤッとしてしまう。フィオナに対して顔を赤らめたりするのを見るとフィーネとあんなに仲良くなってたのに…という気持ちになるというか2024/03/31