内容説明
『逃亡刑事』の高頭冴子シリーズ第二弾! “県警のアマゾネス”の異名を持つ千葉県警の高頭冴子は、留学生の不審な失踪が相次いでいるという噂を耳にする。その数日後、中国国籍で新疆ウイグル自治区出身の留学生カーリの死体が発見された。捜査に乗り出した冴子は、事件に中国公安部が絡んでいることを掴むも、カーリの雇い主のカーディルも殺害される。冴子に保護を求めていたカーリの同僚のレイハンも連れ去られてしまい、その容疑者は逃亡。レイハンを救い、事件の真相を暴くため、冴子と部下の郡山は中国への捜査を強行するが、そこで二人が目にしたのはウイグル民族が置かれた恐るべき状況だった――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
355
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『逃亡刑事』の高頭冴子シリーズ第二弾、著者の新境地でしょうか、百田尚樹が憑依したような中国ウイグル自治区政策批判刑事小説でした。事件は解決しましたが、どうやって無事に中国を出国するのでしょうか(笑) https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85270-62022/10/12
青乃108号
264
高頭冴子シリーズ第2弾。前作も相当だったが今回の敵は悪のC国だ。日本で起きたウイグル人殺害並びに拉致事件、犯人はC国公安警察の3人。冴子が追うが、3人は拉致した女性を連れC国へ。冴子は部下1名とC国に殴り込む。が、そこはC国、さすがの冴子もあっと言う間に囚われて。それからは まあ恐ろしい。あの手この手の拷問、凌辱が冴子の体を痛めつけじわじわ心を折る。さすがにこれは駄目だ、もう無理だ-確か前作でも同じ事を書いたが-いや前作の比ではない絶対無理。な状況から漫画の様な。笑うしかない展開に呆気にとられるばかりの。2026/03/26
いつでも母さん
193
アマゾネス・高頭冴子再び。第二弾は「ちょ、待てよ。中国ウイグル自治区行くの?」私の願いも虚しく…逆に公安部に拉致される。嗚呼、第4章からの反吐がでる拷問の描写はドキドキが止まらず悲鳴が聞えるようだった。小説の中だけのことだよねと、中山さん、フィクションだよね。これ‥大丈夫なの?と心配になる。とにかく高頭が生きていてくれて良かった(マジで不死身か!)加害者・趙と被害者・レイハンを日本に連れて帰って来い!民族問題は難しいね。特にあの国で起きている本当の事は知らないに等しいよ‥複雑な読後感。2022/09/22
モルク
165
アマゾネスと呼ばれる千葉県警の刑事冴子。新疆ウイグル人の失踪が相次ぎ管内で死体が発見される。同民族の女性レイハンが中国公安部に狙われていると保護を求めてくるも、彼女は拉致され中国本土へ。冴子も部下の郡山と共に中国へ渡るが彼女も拉致され拷問を受ける。見えてくる中国の闇。ウイグル人への想像以上の仕打ちはナチスドイツほどの凄まじさ。平和ボケ日本人よ、この中国の現実から目を逸らしてはいけない!この問題をこんなにおもしろいエンタメとして描いた中山氏は凄いが中国公安から目をつけられないかな。中国入国はしないほうがいい2022/12/26
しんたろー
159
高頭冴子シリーズ第2弾は、中国ウイグル自治区問題を前面に押し出した骨太な社会派サスペンス。管内で起きたウイグル系中国人の殺人&拉致を追って、中国本土へ乗り込む冴子と部下・郡山に待ち受けていたのは、中国公安部による残虐な迫害、洗脳、拷問の数々…ノンフィクションタッチなので小説であることを忘れて恐ろしくなってしまった。テーマが深刻なだけに目を背けてはいけないと思うが「ここまで書いて大丈夫?中山さん」と余計な心配までしてしまった。冴子がスカッと逆襲するには難しい展開ゆえ、消化不良ぎみではあったが勉強にはなった。2022/11/17




