内容説明
同棲生活を経て34歳で結婚した著者は、パートナーが家事を3倍にするモンスターなのに絶望し、家庭内男女平等をめざす。春闘を起こして家事分担を叫び、フェミニズム教育に励んだ果てに、夫と親友のような関係を築くことはできるのか? 結婚の欺瞞と幻想を打ち砕く、日記エッセイ5年分。単行本未収録&後日談を増補した完全版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
竹園和明
38
著者の“彼氏ほしい病”がピークとなった20代最後の年、遂に彼氏をゲットして同棲を開始した以降の日々を綴ったエッセイ。当時雑誌に寄稿していた作品で、今回の文庫化に当たり今現在の著者が後日談を加筆したという構成です。彼氏さんは今のダンナ様ですが、多少妻依存の傾向はあるものの10年前という事を考えればまぁ普通の範疇の人。しかし元々フェミ思想が強かった山内さんは家庭内男女平等を訴え、ことあるごとに彼とのバトルを展開します。でもそれをネタとして可笑く綴っているので軽いお笑い番組を眺めてるようで面白いよ。 2024/04/30
湯湖
38
「皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!」を加筆・修正しての文庫化。元の単行本のタイトルから、中身がなんとなく想像できた。10年ほど前の連載ということだけど、そんなに古さは感じなかったな。共働きが当たり前の今、夫側も家事をやらないと回らないもんね。ようやく時代がマリコに追いついたのか?笑2024/04/30
Shoji
29
同棲生活、結婚生活におけるパートナーとのジェンダーの平等性について書かれたエッセイ。こう書くと堅苦しいが、内容は面白い。女子目線で語る「ジェンダーの平等」。そしてパートナーの言い分として、男子目線で語る「ジェンダーの平等」。他人からすりゃ、つまらないことを書いているわけであるが、女子男子それぞれの言い分があって面白かった。2025/07/21
桜もち 太郎
18
なぜ山内マリコを読み続けるのか、容姿がタイプだから、そして読んでいて楽しいから。単行本での副題は「目指せ、家庭内男女平等!」、夫に長年にわたりフェミニズム教育を行う日々の過程が綴られているエッセイだ。我が家と比較してどうだろうと考える。同じ子供がいない、猫を可愛がる毎日、これは同じ。彼らは二馬力、我が家は一馬力、この差は大きい。作者は女性にとって結婚とは「基本的人権に抵触する根深い問題を内包している」と考えている。まだまだ発展途上なんだろうねこの国は。男性にとってありがたいシステムが構築されているからね。2024/02/12
ココロ
16
★★★ 帯に「めざすは家庭内男女平等!」と書いてあったので、毎話バチバチやり合うのかなと思っていたら、そこまでじゃなかった。夫婦の仲良し話の回もあれば、筆者の独演やバトルが始まる回もあり、ゆるさと刺激がいい塩梅のエッセイで、最後まで楽しく読めた。 たまに、「これは筆者の方が酷くないかい?」と思うような場面もあったけど、思ってることを相手にズバッと言えるの羨ましいな。2024/07/09
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