ちくま文庫<br> 結婚とわたし

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ちくま文庫
結婚とわたし

  • 著者名:山内マリコ【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2024/05発売)
  • 読書を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン (~6/2)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480439109

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内容説明

同棲生活を経て34歳で結婚した著者は、パートナーが家事を3倍にするモンスターなのに絶望し、家庭内男女平等をめざす。春闘を起こして家事分担を叫び、フェミニズム教育に励んだ果てに、夫と親友のような関係を築くことはできるのか? 結婚の欺瞞と幻想を打ち砕く、日記エッセイ5年分。単行本未収録&後日談を増補した完全版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

37
著者の“彼氏ほしい病”がピークとなった20代最後の年、遂に彼氏をゲットして同棲を開始した以降の日々を綴ったエッセイ。当時雑誌に寄稿していた作品で、今回の文庫化に当たり今現在の著者が後日談を加筆したという構成です。彼氏さんは今のダンナ様ですが、多少妻依存の傾向はあるものの10年前という事を考えればまぁ普通の範疇の人。しかし元々フェミ思想が強かった山内さんは家庭内男女平等を訴え、ことあるごとに彼とのバトルを展開します。でもそれをネタとして可笑く綴っているので軽いお笑い番組を眺めてるようで面白いよ。 2024/04/30

桜もち 太郎

18
なぜ山内マリコを読み続けるのか、容姿がタイプだから、そして読んでいて楽しいから。単行本での副題は「目指せ、家庭内男女平等!」、夫に長年にわたりフェミニズム教育を行う日々の過程が綴られているエッセイだ。我が家と比較してどうだろうと考える。同じ子供がいない、猫を可愛がる毎日、これは同じ。彼らは二馬力、我が家は一馬力、この差は大きい。作者は女性にとって結婚とは「基本的人権に抵触する根深い問題を内包している」と考えている。まだまだ発展途上なんだろうねこの国は。男性にとってありがたいシステムが構築されているからね。2024/02/12

湯湖

12
「皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!」を加筆・修正しての文庫化。元の単行本のタイトルから、中身がなんとなく想像できた。10年ほど前の連載ということだけど、そんなに古さは感じなかったな。共働きが当たり前の今、夫側も家事をやらないと回らないもんね。ようやく時代がマリコに追いついたのか?笑2024/04/30

奏市

12
主に家事を夫婦で平等にせよとの主張で書かれたカップル→夫婦となった男女の女性側の日記エッセイ。読み始めた頃は自分は結構やってる方だなんて悦に入ってるとこもあったが、妻の巧妙な戦略により割合を徐々に増やされてきた事に気づかされる結果となった。その点ではこの夫婦と似たような経緯を辿ったと言える。色々良いように言われて旦那さんも大変だと思うが、なんだかんだ奥さんたちのやってる事は生半可なことではなく有難く思う。『ゴーン・ガール』とか『ラ・ラ・ランド』とか好きだった映画の話が出てきてと久々に映画を見たくなった。2024/03/21

ちや

8
めちゃくちゃおもしろかったです笑 この本を手に取る人としては珍しいと思いますが、山内マリコさん初読みです。書店で見かけた時、かわいらしいカバーイラストとは裏腹に、「結婚の幻想をブチ破る、レジスタンス・日記エッセイ」の文字を見て即購入。というのも私自身が入籍したて。すべてが当てはまるわけではないですが、女性の心理としてはあるあるすぎて。痛快に夫を切りながらも決して馬鹿にすることなく、とても愛に溢れた作品でした。愛猫チチモちゃんの描写も素敵。いろいろ共感しながら、隣にいる人を大切にしたくなるエッセイ。2024/03/31

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