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内容説明
バナナの皮に足を滑らせてしまい、命を落とした探偵・山田は時を同じくして命を落とした美麗3姉妹の弟・四季崎つくしに転生をしていた。ハーレム生活が始まるかと思いきや、抜群の推理力で、つくし少年がこの3姉妹の誰かに殺されたことに気がついてしまう…!! 山田は命を再び狙われる前に犯人を特定できるのか…。小旅行で海を訪れた四季崎家だが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
歩月るな
9
情報を積み重ねる大切さを感じる。乗っ取り転生に由来する設定も、エロで思考を阻害される流れも、主題が事件の真実へ到達であるだけ、複雑な関係を導き出す素材として生かされているのが読み物としてもなかなか楽しませる。作中時間も思考を追うように進展してきたところで、家族旅行になだれ込み、事件の原因となった出来事に迫っていく。本来、割とメタな話になる所の「命名法則」のくだりは逆に新鮮で、それも論拠になる点が冒頭から展開していくので感心した。会話劇としても何が起こるか解らないスリリングさがあり、姉妹ものとしても好感触。2022/10/24