内容説明
ハローワーク吾妻の間宮璃子は、雇用環境・均等部千鳥ヶ淵分室に異動になった。メンバーは室長の漆原早百合、労働基準監督署からスカウトされてきた城ヶ崎以蔵とリコのわずか3名。先代社長の銅像へのお辞儀強要、レジでのセクハラ、長時間労働から突然のクビの宣告など、働く人たちの訴えに応え、リコたちがさまざまな職場に斬り込んでいく! 痛快お仕事小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OHモリ
21
・雇用環境・均等部千鳥ヶ淵分室が新たに新設されて ・タイトルからしてブラック企業に乗り込んで悪徳企業経営者をばっさばっさと斬りまくる小説家と思ったら・・・結局、いろいろ誤解はあったけど調べてみたら経営者や上司の人たちもいい人たちだったみたいな話だった。それはそれでいい話なのだろうけど期待していた内容とは違っていた。正直なところタイトルとのギャップを感じた。2023/09/09
NAOAMI
14
ハローワークの新人、璃子が雇用環境均等部の分室へ移動。通報・相談以外にも璃子のお節介が顔を出しやすく便利な職場に変わったようだ。持ち込まれる職場のハラスメント、奇妙なルールは大して深刻なネタでもないが、バディの以蔵と共に潜入すると意外な事実に突き当たる仕掛け。ミステリのような驚きはなくフーンなるほど程度のノリを軽く体験する感じかな。璃子が本編通じて、何かを掴むとか成長するような感慨にはとどかず、今一つ満足感に乏しい。以蔵の鉄道(車窓)ヲタ、璃子の時代劇好きなど会話の端々に溢れるトリビアやユーモアが面白い。2022/12/10
流花
11
それぞれの職場に当てはまる身近な例をあげていたので該当することもあるかも。銅像にお辞儀の強要など本当の意味とは異なる間違った意味で捉えられている場合もあるので注意が必要である2025/03/30
MILKy
7
2022.上野さん3作目。上野さんが男性て今更知る。そして前作、まんまみーやシリーズの続。前作は職安で各部署研修中だったが、今回は雇用環境均等部というところで、働く人たちの訴えに出向いて解決?しゆく舞台に属する。上野さんは職業理解に余念が無いが、ホントに🈁までやってくれる?!とは思う。地名など実在と実在しないものが混在しているのが混同する。それと前作同様、この著者の良いところであり、そうでもないのが、変に掘り下げ過ぎてついていくのに疲れる節あり(特に最終章)。政治家は愛煙家多し?!...脚下照顧。2025/08/17
sugar&salt
7
「天職にします!」で主人公だったマンマミーアちゃんが今回も主人公。今回は雇用環境·均等部千鳥ケ淵分室が職場に。実際にハローワーク職員が人事交流でこういう異動があることにビックリ。謎ルールの強要やセクハラ、喫煙問題など労働者からの訴えを解決するためにマンマミーアちゃんたちが動き回る。2024/01/30