内容説明
運命に導かれるかのように立ち寄った海底ダンジョンで、ついに『不死の魔本』を手に入れたマルス。だが喜びもつかの間、シオンは海神との戦いで自らの命を削り、瀕死の状態だった。 迷うことなく、シオンに不死の魔法を使うことに決めたマルス。 そして一行は再び旅をはじめる。 「世界樹で待っている――」 全てを恨み、壊すために生きる男・《漆黒》を倒すために。 世界樹・ユグドラシルを攻略し、世界を救うことができるのか――。新たにシオンも加わり、結束力を強めたマルスたちの運命は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
6
「漆黒」によりボスラッシュの形へと改造された世界樹の迷宮を舞台に、最終決戦が始まる最終巻。―――根っこは同じ、違うのは道だけ。 だからこそ決着は自分の手で。 世界樹の迷宮で、駆けつけた仲間達と共にボスたちと連戦し。そして最後は一騎打ちで、真っ直ぐな剣の勝負でぶつかり合う。最後は王道ファンタジーの面白さで〆ていく巻であり、最後までドカ盛りされた甘さと面白さのままに駆け抜けていく巻である。いつかは終わらせるとしても、それはまだ見えぬ程に。だからこそ彼等の人生はこれからも続くのである。 うん、面白かった。2022/08/31