内容説明
人外が人間になるための女子校――不知火高校。人間関係にトラウマを持つ俺は、そこで接した人外女子たちを通じて人間を学びながら、無事に1人の卒業生を送り出したのであった。そして今年は新たにドラゴン族の龍崎カリン、ネズミの根津万智、黒ネコの黒澤寧々子を上級クラスに迎える。だがその3人は、昨年までの人外生徒たちよりも問題児ばかりで……?
2年目の人外教室。人ならざる女子たちが人間になりたい理由、願い、想い――今年は、いったいどんな1年になるのだろうか。彼女たちの「人間になりたい」という希望を、人間嫌いの俺が導いてゆく――
これは、異世界ファンタジーでも、人生やり直し転生でもない。少し変わった学校で、人間を目指す人外女子たちと送る、ただの教師の物語――第2弾!【電子限定!書き下ろし特典つき】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takka@ゲーム×読書
12
2巻が出ていることを知らなくて急いで購入した。再来月には3巻も発売されるので、楽しみすぎる。今回も三題噺で章が構成されていて、それであの文章を書けることに毎回驚かされる。人間になるために人外が人間について学び成長していく中で、とある事件で人間嫌いになった人間零も生徒たちから影響を受けて成長するというコンセプトも健在。2023/01/15
彼方
9
人外が人間になるための学校生活も二年目を迎え、6人に増えた上級クラス。恋を知りたいドラゴンのカリン、妹を大切にしているネズミの根津やご主人様に望まれて入学した黒猫の寧々子と…それぞれの境遇、生き方からくる目標がハートフルなストーリーに繋がっていて…今回も心暖まりましたね…。もちろん前年度の生徒たちも残っていて、少しずつ成長していく姿も微笑ましく…またも一巻分で一年立ちましたが、もうみんな魅力的なのでもっと時間かけてくれても良いのになぁ…まあラストの苦しめな急展開にはワクワクしてしまうんですけども。2022/08/31
りのん
5
鏡花が卒業した上級クラスに、ドラゴン族のカリン、ネズミの万智、黒ネコの寧々子が新たに加わり、人外教室も新年度を迎える第2巻。前巻のように新メンバーの種族や生い立ち、そして彼女たちの気持ちに寄り添ったストーリーになっていたり、既存メンバーの彗や一咲にも成長が見られたりと、今回も面白かったです。人間になるための学校ではありますが、人間になることだけが道ではないと示した寧々子の話が個人的には今回一番好きでした。次巻ではヒトマが囚われていた過去の相手と向き合うことになりそうですし、続きも楽しみにしています。2022/08/28
leo18
3
シリーズ第二弾。新入生を迎えたヒトマが担当する上級生クラス。1巻同様、一癖ある人外少女たちの物語としては安定した出来。ただヒトマの関わりが薄く、もう少し違ったテイストがあっても良かったのかなと。2022/09/01
ARI
2
2巻も買ってある以上読みましたが、やはり話が全体的に薄いですよね……。個人的な感覚として、美少女ゲームの共通ルート(ロープラなら序盤)を終えて、さてここからグッと掘り下げるんだなと期待していると、その直後にEDがやって来てキング・クリムゾンされた?と思ってしまうような感じです。ヒロイン一人一人に対する思い入れや愛着が沸く前に話が切られてしまう。 教師モノとしてヒトマ先生の存在が重要な部分も多くないし、今回卒業した子も特別フォーカスされてないからあっさりいなくなったように見えるし。2024/03/08