内容説明
明治憲法施行の翌年,来日中のロシア皇太子刺傷事件が突発した。この時,法をまげて極刑を加えよと強要する政府の圧力に敢然と抵抗,司法権を守った大審院長児島惟謙の反骨の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルジャンパール究一
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小説のような面白さ!!2017/01/27
きさらぎ
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大津事件への関与で有名な児島惟謙さんの手記を、教科書裁判で有名な家永三郎氏の監修で編集したもの。氏による解説も含めて中々に面白かった。とにかく、内容についての当否とは別の話だが、文章と論旨の明晰さがすごいと思った。家永氏のまとめによる、大津事件の司法上の手続き批判、当時の「護法」精神の性質の分析、そして「内閣の裁判介入の理不尽さはそれとして、大審院長の君の態度もリッパな裁判介入だがあの状況下での行為としては十分に評価に値すると思う」という非常に冷静で愛情ある児島評など読み応えがありました
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