インターナショナル新書<br> 洋装の日本史

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インターナショナル新書
洋装の日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 317p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797681123
  • NDC分類 383.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本人はいつから和服を捨て、洋服を着るようになったのか?
日本人が洋服を着るきっかけとは?――明治政府の欧化政策? 関東大震災の教訓? 戦後のアメリカ文化の流入?――実はどれも史料的、数字的な根拠がありません。
本書はNHK大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証をつとめた著者が、膨大な史料を丹念に読み込み、日本人の服装の変遷を、幕末から昭和まで発展段階論を用いてわかりやすく解説します。
従来の近現代服飾史の通説を覆す内容が満載、あなたの頭の中にある洋服にまつわる情報をアップデートしませんか? 貴重な画像史料も約50点掲載!

――(目次より抜粋)
第1章 幕末の海外渡航と洋服との出会い
洋服は鬼や悪魔が着るもの/和洋折衷の軍服/洋服の発祥地は横浜/和装ばかりの服制論議/廃藩置県からはじまる洋装史
第2章 欧化政策の表と裏
仕事着としての洋服/学生服の二つの系統/男袴を穿く女学生への批判/鹿鳴館時代とはなにか/皇后の洋装化/東京女子師範学校での洋服着用/ドレスメーカー
第3章 衣服改良運動
国粋主義に求める誤り/着物と袴は洋服の代用服/弘田長の改良服/日本赤十字社の看護服/高等女学校の海老茶袴
第4章 服装改善運動
改良服の発表と実践/洋服を着る東京の小学生/セーラー服の登場/関東大震災が女性の洋装化に影響を与えたという根拠のない神話
第5章 昭和モダニズムの服装
洋裁学校の誕生/ミシンの普及/白木屋火災が女性の下着を普及させたという神話/男性の洋装の流行変化/子供服から和服が消えていく
第6章 国家総力戦と服装
銃後の主婦はたすきがけ/国民服の誕生/和裁家と洋裁家がせめぎ合う婦人標準服/衣料切符を「大事に使うも国の為」/モンペやズボンは生き抜くための「決戦服」
第7章 洋服を着る時代の到来
「洋裁ブーム」は戦前からの断続性/洋裁学校の黄金時代/合成繊維技術の発展/婦人既製服の発展/高級な和服は貸衣装/歌謡曲に見る日常生活から消えていく着物

■著者略歴
刑部芳則(おさかべ よしのり)
日本大学商学部教授。1977年、東京都生まれ。2010年、中央大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(史学)。同大学講師などを経て、22年より現職。専攻は日本近代史。NHK大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証を、NHK連続テレビ小説「エール」で風俗考証を担当。『洋服・散髪・脱刀』(講談社選書メチエ)、『明治国家の服制と華族』(吉川弘文館、日本風俗史学会江馬賞受賞)、『古関裕而』(中公新書)、『セーラー服の誕生』(法政大学出版局)など著書多数。

内容説明

日本人はいつから和服を捨て、洋服を着るようになったのか?―明治政府の欧化政策によって?関東大震災の教訓?それとも戦後のアメリカ文化の流入?実は、従来語られてきたこれらの説には史料的、数字的な根拠がないのである。NHK大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証をつとめた著者が、膨大な史料を丹念に読み込み、日本人の服装の変遷を、幕末から昭和まで発展段階論を用いてわかりやすく解説。間違いだらけの近現代服飾史を刷新する。

目次

第1章 幕末の海外渡航と洋服との出会い
第2章 欧化政策の表と裏
第3章 衣服改良運動
第4章 服装改善運動
第5章 昭和モダニズムの服装
第6章 国家総力戦と服装
第7章 洋服を着る時代の到来

著者等紹介

刑部芳則[オサカベヨシノリ]
日本大学商学部教授。1977年、東京都生まれ。2010年、中央大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(史学)。同大学講師などを経て、22年より現職。専攻は日本近代史。NHK大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証を、NHK連続テレビ小説「エール」で風俗考証を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

106
戦前生まれの親類の姉妹から、和服は親のお下がりしかなかったと聞いたことがある。当時は学校制服以外の既製服はなく、女性はミシンなどを使い洋服を自製する技術を身につけるのが当然だったと。地方在住者でもそうなのだから、活動しやすい服を求めた都会の若い女性が洋装に傾注したのも無理はない。明治以降の上流階級が政治的要請で洋服を着用するようになる経緯は面白いが、庶民のニーズに適していたからこそ安くて簡単に作れる洋服が広まったのだ。同じものでも地位や収入の違いで理解が異なる例は多いが、服飾史はその最たるものではないか。2023/09/16

樋口佳之

54
白木屋火災のお話はまだネットなど無かった時代に聞いたようなおぼろげな記憶(子ども向け学習雑誌?)もあり、それが訂正されました。/男性に比べ普及が進まなかった理由がいくつか書かれていて、その一つは価格の件なのですが、そも当時の女性にお金の使用に関わる自主的選択権があったのかというのはどうなんでしょう。戦後白物家電が普及期に入るとき、その製品を自分では使わないだろう男たちをどう説得するか電機メーカーが腐心したというお話がある位で。これも神話なのかなあ。2023/08/19

さとうしん

14
制服や女性の服装を中心に検討。洋装の導入は廃藩置県を機に行われ、外見から四民平等を図るという意図があった、特に女性の洋装がコストの問題などでなかなか根付かず、逆にある階層に一旦根付くと戦争に突入しても洋装をやめようとしないなど、面白い見解が随所に盛り込まれている。ただ私が日本の洋装史にこれまで無関心であったこともあり、衣服改良運動の際に朝鮮の袴が資料として参照されたとか、著者の強調したいポイントとはずれた枝葉の部分に興味を持ってしまったが。2022/12/12

月猫夕霧/いのうえそう

7
明治維新以降、和服を着ていた人々が洋服を着るようにどのように変化していったのかを見ていく本です。今までの通説がどのように間違っているかの説明が特に前半には多いのですが、確かに今のようにテレビや動画配信があった時代でもないのに、火事で焼け死ぬ和装の人が多くてもすぐに洋装に切り替える人が沢山いるわけないじゃん、というのは納得です。やはり洋服への切り替えは事件や事故ではなく、洋服に触れた若い人が歳を取ってすべての世代が洋服に触れた世代になることで洋装化が完了したのですね。2023/01/31

古本虫がさまよう

6
この人、以前、『セーラー服の誕生』というものすごい本を出していた。 なにしろ「中学一年生の登校初日」に学生服への関心を抱くようになり、セーラー服の誕生普及の歴史を追究した大作だった。ガダルカナルの兵士を思えば研究の苦労などなんのそのという一読賛嘆本だった。 今回の本も、日本に洋装がいつから流入し、和装を駆逐していったか等々を分析している。 関東大震災や戦後やミニスカ時代やらいろいろと洋装巻が増えてきて、下着もカラフルになっていくことによって、洋装の時代が今日に到っていく過程がよく分かる本ではあった。2023/02/12

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