内容説明
2009年1月、約1万kmの命がけの道のりを辿り、僕はようやく自由を手にしたのだ――北朝鮮での過酷な23年間の生活に耐えかね、豆満江を渡り中国経由でベトナムを越え、カンボジアの韓国大使館から韓国へ。自由への道のりは果てしなく遠い。でも、男は諦めなかった。日本在住の脱北者が語る唯一無二のライフヒストリー。人生で困難にぶち当たったときにどう立ち向かうか、壮絶な体験から紡がれる言葉に思わず胸が熱くなる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
70
運営者の規制如何にもよるがこの御時世、YouTubeには大抵のものがある。だから北朝鮮の動向について発信しているチャンネルもそれなりにあるんじゃないの? と勝手に思っていたが、(韓国在住ならいくらかはいるらしいが)脱北経験があり、かつ支援を受けて日本で活動しているユーチューバーは彼以外にはまずいないと本人の弁。淡々とした文章でしかもソフトカバーなのでついパラパラと気楽にめくってしまいがちだったが、かなーーりの「極限」が描かれていることに軽く腰を抜かしてしまう。食うや食わずの赤貧時代、家族や友人との別離、2022/11/03
Kurara
60
★3.5 北朝鮮で壮絶な人生を歩んできたのでしょうが、衝撃を受けるような表現をしてないところが作者の強い心のゆえの表現なのかなと感じました。 この国もロシアもなんとか情勢が変わるような社会にならないものなのかな。【22.84】2022/11/11
DEE
14
母親と姉たちを亡くし父親も失踪。10歳で弟とともにストリートチルドレンとなるが弟とも生き別れる。18で初めての脱北を図るも失敗し収容所へ。23で再び脱北しベトナム、カンボジア、韓国を経て日本へ。通常の何周分の人生を生きたのかというくらい濃密で過酷な人生。文章を読んでいて感じるのは芯の強さと自由への渇望。なんだかんだ言っても安全な日本で暮らす自分なんかは、まだまだ真剣に生きてないなと思ってしまう。それはもちろんとても恵まれていることであるけれど。2023/01/27
lily
13
「脱北者が語る北朝鮮」というYouTubeチャンネルを運営する著者が語る壮絶な半生。ストリートチルドレンに公開処刑と、21世紀とは到底思えない前近代的な国の現状。命からがら脱北、中国→ベトナム→韓国→日本と遍歴し、ようやく強制送還の心配がなくなった著者が前向きに夢を語るのが清々しい。ただ『出身成分』『朝鮮大学校物語』など北朝鮮に関する重厚な本を読んでるせいかコンパクトにまとまって少し物足らない印象。「英語は泣きながら入門して笑いながら卒業する、日本語は笑いながら入門して泣きながら卒業する。」2025/07/03
ヨータン
12
壮絶すぎる人生。著者のように聡明な方が北朝鮮に生まれなければ、どれほど素晴らしい人生を送っていたかと思うと、本当にトップに腹が立つし、悔しい。これからの人生で取り戻してほしいと切に願います。2025/03/30
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