内容説明
優れた魔導師でありながら無学位のアインは、孤児の少女・シャノンを引き取る。彼女を魔導師として大成させる――それはアインが進めている研究を継続するための条件だった。しかし転属により新たな上役となった男に、無学位を理由として魔法省を解雇されてしまう。
途方に暮れ、シャノンの処遇に悩むアイン。しかし彼女と暮らし、絆を育む中で閃きをつかんだアインは、ついに魔法史を揺るがす研究を完成させる。翌日の号外が街を騒がせる中、逃がした魚の大きさにようやく気付いた魔法省は、新魔法の権利を強奪しようと暗躍するが――?
『魔王学院』著者が贈る痛快魔法学ファンタジー!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひぬ
20
自らの研究を継続するため、孤児の少女・シャノンを引き取った魔導師・アイン。理不尽な解雇により、シャノンをどうするか悩むアインですが、彼女と過ごす時間である閃きが生まれ…別作品がどうしてもよぎってしまい、いまいち乗り切れず。漫画版は軽く読んだ程度ですが、歯車体系はやっぱりイメージ付きの方が分かりやすかったです。アインとギーチェの関係性は良かったです。2022/11/05
のれん
16
漫画版と同時刊行といい、某スパイ漫画を彷彿とさせる父娘の学院面接であったりと、何かと流行りを意識している作品。 魔術体系の説明は回りくどい割にスケールが豪快で、とにかく距離感と描写のイメージが難しい。 主語述語の関係も散らかって、説明も曖昧なので正直分かりにくい。 が、私は「血の繋がらない親子の愛」というシチュエーションに弱く、シャノンという娘のあざといくらいに健気な姿にホロリとしてしまった。 この巻では、まとまりのあるストーリーはなかったがキャラを印象付けることに注力していた。ラノベの極致の一つだ。2022/08/11
どんぐり@京都の何処かで
11
サクサクは読めましたが、私の好みとはズレがあり、最後まで修正、調整は無理でした。お話自体はかわいらしい。2022/09/18
桜葵
9
読了。 電撃文庫レビュアーズで頂いた作品。 (多分)初めて魔法ファンタジー読みました。 主人公アインとシャノンのやりとりが面白かった。特にシャノン、めちゃ可愛い。 また、とても爽快感のある作品でした。 2022/09/01
TERU
8
ある日、一人の少女と出会った。 孤児の少女『シャノン』を一人前の魔導師として大成させる。それこそが研究を継続するために出された条件だった。 初めは違った。でも、今はこの気持ちに嘘はない。 生活を共にする中で二人の関係は次第に変化していく。そして彼女の行動はアインの...いや、世界そのものを変える歯車となっていく事に... 『魔王学院の不適合者』の作者先生の新作。マガポケで連載されている同タイトルがあるのですが、あちらはコミカライズではなく原作で、こちらがノベライズという形らしいです。 2022/09/02