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内容説明
1980年8月、本書は小室直樹氏のデビュー作として刊行され、40万部超のベストセラーとなった。小室氏は一躍時代の寵児となり、様々なメディアで言論活動を行うようになる。91年、予言通りにソ連は崩壊する。なぜ小室氏だけにこのような分析が可能だったのか? 予言の背後にある理論はどういうものだったのか? 今でも色あせない学問的価値を持つ名著を復刊。伝説の「小室ゼミ」出身である橋爪大三郎氏推薦・解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミハイル・キリーロビッチ
10
本物の知性は、時を経ても色褪せるものではありません。2022/08/22
しゅー
6
★★いつか読んでみたいと思っていた著者の作品が手軽に手に取れる文庫になっていた。とにかく頭の良い人だなという印象だ。社会科学の方法論を駆使して現実をバッサバッサと斬り伏せる。評伝の評判が良さそうなので今度読んでみようと思う。2022/11/27
koheinet608
5
「ノブレス・オブリッジを欠いた非公認特権階級からは、汚職意識しか生まれないであろう。 特権階級の倫理規範は、ほどなく社会全体にみなぎるようになる。特権階級が大きな汚職をすれば、一般人民は小さな汚職をするようになる。そして、社会全体は、汚職のネット・ワークで結びあわせられてしまう」 政治家が汚職をすると、マスコミもSNSも騒ぎ立てるが、それでおしまい。投票行動/投票率には大して反映されない。 なぜか?ここに、似たような経済の没落を経験しているのに、ただ落ち続ける日本と旧ソ連との決定的な違いがある 2024/03/15
ケルトリ
1
社会主義国では目に見えない権威・コネ・肩書などが重要となる。「信用経済」「人脈社会」―ーといったところ。お金ではなく商品にアクセスできる環境を有しているかで上級と下級が分かれる。ベレンコ中尉とか知らなかった…。国営企業が頓挫するのは、自浄作用がなくなり、手段と目的が逆転していくから。2025/04/11
フナフナ
1
後半の日本外交の話が面白い2025/04/07