竹書房文庫<br> 被疑者アンデルセンの逃亡 下

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竹書房文庫
被疑者アンデルセンの逃亡 下

  • 著者名:A.J.カジンスキー【著】/池畑奈央子【翻訳】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 竹書房(2022/08発売)
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  • ISBN:9784801932173

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内容説明

なぜ人魚姫は泡となり消え、マッチ売りの少女は凍えて死んだのか?
『人魚姫』と『マッチ売りの少女』--世界的名作童話の“if”を巡る歴史ミステリ


真犯人を突き止めるため、アンデルセンはモーリーを説得。強引に協力を取り付けると、アナが眠る病院へ向かう。引き揚げられたアナの亡骸を見たとき、アンデルセンは奇妙な違和感を抱いていた。その理由を確かめるため忍び込んだ霊安室でアンデルセンは、ついに他が仮を掴む。アナの胸元に別の誰かの乳房が縫い付けられるのを発見したのだ。違和感の原因はこれだった。
恐らく、被害者はもう一人いる。そして、その先に真犯人がいるはずだ……。
アンデルセンはさらなる証拠を探すも、その動きを察知した真犯人も動き出す。無人の倉庫でアンデルセンを強襲。意識を奪うと、急勾配の階下へ転落させることに成功する――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ライム2

11
子供の頃、『人魚姫』(上巻表紙)も『マッチ売りの少女』(下巻表紙)もトラウマだったことを思い出した。童話の結末を知っているだけにそうはならないでほしいと思いながら読んだが...。良い子にはお勧めしないが、過度の期待をしなければ、それ以外の人には一読の価値はあるかも。 2023/03/12

バケマル

5
あぁ…そういうことでしたか…人魚姫。 やはりアンデルセンの人魚姫はアンダーなシーで陽気に歌ったり蛸の魔女とイッツァディールしたりしないのですよ。 ただ王子様に愛されたかっただけなのに、その気持ちさえも気付かれず。それどころか誰にも認められずに海の泡になるの…やっぱり王子はクソ…んっんゲフン…そして、マッチ売りの少女の切なさときたら! 不運続きなアンデルセンと、強かに生きたい売春婦のモリーが真犯人にたどり着くまではハラハラサスペンス…が!最後まで読むと、やっぱりアンデルセン童話のほの暗さが根底にあった。2022/09/23

Kom

4
『人魚姫』と『マッチ売りの少女』の絡め方は上手いが、それを差し引いても犯人がやっていることのムチャクチャさが気になってしまう。2025/03/14

nizi

4
ネタはいいんだけど、主人公のアンデルセンが……。すぐ泣いて失敗して窮地に陥るのが大変なストレスだった。こういう境遇になれば皆へこたれるのかもしれないが、物語の主人公としては違うだろう。2024/02/17

ななまるさんばつ

4
上下読了。全体を通して当時の過酷な労働環境や身分社会を丁寧に書いており、仄暗い雰囲気が漂っていた。結末もハッピーではないため、ファンタジー要素が強過ぎない。その点がかえって私はすんなりと読むことができた。忠実な描写から、平等や人権、技術進歩、ジェンダーなどを今一度考えさせられる本でもあった。 また『人魚姫』と『マッチ売りの少女』がそう絡んでくるとは思わず、衝撃だった。かなりのボリュームだが、飽きや冗長さを感じることなく、存分に世界観に浸ることができる作品だった。今後もこの作家さん達に注目していきたい。2022/11/29

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