竹書房文庫<br> 被疑者アンデルセンの逃亡 上

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竹書房文庫
被疑者アンデルセンの逃亡 上

  • ISBN:9784801932166

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内容説明

デンマーク屈指の小説家ユニットと「ガラスの鍵賞」受賞作家が
「童話作家アンデルセン」の誕生に秘められた謎に挑む
デンマーク発のノワール・ミステリ


一八三四年、デンマーク--。路地に娼婦がたむろする退廃の街コペンハーゲンで、無残な水死体が引き揚げられた。被害者は貧しい娼婦のアナであることが判明し、ほどなくして、被疑者も特定される。“最後の客”がアナの部屋に入るところを、妹のモーリーが目撃していたのだ。
その男の名はハンス・クリスチャン・アンデルセン。名もなき詩人だ。
殺人犯として投獄されたアンデルセンだったが、唯一の伝手を使い、期限付きで釈放される。与えられた猶予はたったの三日。その間に無実を証明できなければ、断頭台行きは免れない。限られた時間の中で、アンデルセンは真犯人を見つけ出すことができるのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

綾@新潮部

37
タイトル&ジャケ買いした作品。童話作家アンデルセンが有名になる前、ずっと書いていた日記が途切れている期間がある。その間に起きた事件の容疑者になってしまっていたという話。殺された娼婦アナの妹であるモーリーと逃亡中のアンデルセンが協力して犯人を捜していくが、まぁ上巻の最後あたりでドキドキする展開になってきた!下巻に進もう。あ、誤植が多いのがちょっと気になってるけど……。2022/09/14

バケマル

8
小さい頃からアンデルセンの童話のほの暗さが気になってた私。 こんなタイトルに帯の煽り、更に好みのジャケ見せられたら…買うよね~。読むよね~。海外和訳の読みにくさもなくスルスル読めました。 近世ヨーロッパのどんより感…不衛生な路地のなんとも言えない匂いまで漂ってくるような感じがたまらん。登場人物の造形も、かなり映像として浮かびやすい…と思ったら、原作者に脚本家ユニット…通りで。 さて、上巻。なんとも不運で不器用なアンデルセンの逃亡と真犯人探しの始まり。…ここからどんな風に人魚姫に繋がっていくのかな??2022/09/23

ななまるさんばつ

6
いつものミステリよりか遥かに文学的!訳もすんなりと読める読みやすさ。普通に続きが気になる。この装丁、紙の厚み、買わない訳がない。所々の描写が結構丁寧できつい所アリ。ともかく世界観にどっぷり浸かることが出来、3日で読了。下巻も楽しみ。2022/11/25

じぇろポーta

4
若き日のあの文豪が殺人事件に巻き込まれていた!系の奴。デンマーク近代史の知識が皆無なのでクソみたいなコペンハーゲンの下層階級の暮らしの描写にほーっと言いっぱなし。デンマークの人はもっと楽しく読めるんだろうなこのへん。主人公アンデルセンが素人探偵とも呼べない普通の売れない詩人志望なので、犯人の割と勢い任せの犯行のおかげで首の皮一枚繋がってる感じ。劣悪な人々の暮らし、ギフテッド持ちの障碍者、近代科学思想を拡大解釈して驀進する狂人、と通俗歴史ミステリ全部盛みたいな展開だがこの後どうなる?2022/10/13

77゜3

3
事件。アンデルセンの不幸と不器用さを容赦なく理不尽が襲う。どっぷりゆっくりと読んでしまった。 追っていたもの、汲み取り男の謎、それぞれが噛み合ってくるのがいい。2022/12/16

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