エコシステム・ディスラプション―業界なき時代の競争戦略

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍
  • Reader

エコシステム・ディスラプション―業界なき時代の競争戦略

  • ISBN:9784492534540

ファイル: /

内容説明

ボーダレスな世界で勝ち抜くために。DX時代の新しい競争戦略論。
現在、ビジネスの競争原理が変わりつつある。今までは明確に定義された業界が存在し、ライバル企業と同じ目的を持って、コストや品質で顧客をめぐって争っていた。しかし今は、より幅広い価値提案を行うエコシステム(生態系)の構築が重要視されてきている。自動車からモビリティソリューション、金融はフィンテック、薬局はヘルスケアサービスへと変革し、業界の垣根は消失してしまった。そのため、今まで予想もしなかった、かつての競合とはまったく異なる指標や目的を持つ相手が次々に参入し、競争せざるをえなくなっている。こうした世界で生き残り、正しく勝つためには、競合、成長、リーダーシップに対する考え方の変換が必要となる。その分、リーダーにならなくても、顧客への価値作りの要所を押さえるなど、勝つための方法は何通りも存在する。本書では、必要となるコンセプト、ツール、フレームワークについて、スポティファイ(音楽ストリーミング)、ウェイフェア(家具)など、GAFAの激しい攻勢を受けながらも鮮やかにかわした企業の事例なども紹介しながら、成功を収めるための戦略を探っていく。

目次

解説 破壊的イノベーションからエコシステム・ディスラプションへ(中川功一)
まえがき エコシステム・ディスラプション──ボーダレスな世界で勝ち抜くには
第1章 誤ったゲームでの勝利は、敗北を意味する
第2章 エコシステムで防御する
第3章 エコシステムで攻撃する──競合の激化から競合の変化へ
第4章 エコシステム・ディスラプションのタイミング──遅すぎてもいけないが、それ以上に早すぎてもいけない
第5章 「エゴ」システムという罠
第6章 重要なのはリーダーシップのマインドセット
第7章 理解されてこその戦略
あとがき 公共セクターに迫るエコシステム・ディスラプション
謝辞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Lin🌙

0
かなり良い本でした ・エコシステムとは価値構造である ・誤ったゲームでの勝利は敗北を意味する ・例: コダックはカメラ現像技術の変化を早期に捉えてデジカメや現像写真のクラウド等のデジタル化へと奇跡的な変革を成し遂げた ・技術的にはイノベーションであった  (・価値構造: 撮る→作る(現像)→見る→共有する) ・しかし、スマホで写真データの共有等の価値構造の変化(エコシステムディスラプション)には対応できなかった2023/06/24

tetekoguma

0
クリステンセンのイノベーションのジレンマの流れを汲む現代的な戦略論であるエコシステム・ディスラプション。モノからコトへ価値が多様化する中、企業が生命的なパートナーシップ(エコシステム)を組み、提供価値を進化させていく戦略と捉えました。2023/06/05

susunu1

0
コダックはどこで間違えたのか?デジタル化に乗り遅れたのではない。アナログプリントからデジタルプリントへ利益基盤を変化させる難題を乗り切ったが崩壊した。激戦を勝ち抜いたが、間違ったゲームに勝つ、をやってしまった。価値構造が変わる兆候に気づくかは思考実験が重要。例えば規定のパートナーが10倍のパフォーマンスを備えたものを1/10の価格で提供したら自社はどんな影響を受けるか?を考える。単一用途に特化したデジタルフォトフレーム。スマートフォンのスクリーン自体がプリントの代替材となることに気づいていれば。2023/03/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19837291
  • ご注意事項

最近チェックした商品