PUBLIC DIGITAL(パブリック・デジタル)――巨大な官僚制組織をシンプルで機敏なデジタル組織に変えるには

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PUBLIC DIGITAL(パブリック・デジタル)――巨大な官僚制組織をシンプルで機敏なデジタル組織に変えるには

  • ISBN:9784862763174

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内容説明

シンプルで、速くて、ムダのない政府をつくるには

政府・公共機関など旧来型大組織のデジタル化はどうすればうまくいくのか。各国が模倣するイギリス政府のDXを担った特命チームGDSの中心人物らが、実践に基づき「デジタル組織のつくり方」を語る。


(本書の特徴)
・政府など旧来型大組織のデジタル化を実現するための組織論
・イギリスを電子政府ランキング1位にした「GDS」の知見を公開
・チームの作り方、仕事の進め方、成果の示し方など幅広く言及


お役所の仕事は複雑で、時間がかかり、画一的で、しばしば正確でない--。インターネットが世界を変え、シンプルで速くて廉価なサービスが広がる中、デジタル化に出遅れた政府・公共機関の仕事はしばしば人々の不信や苛立ちの対象となってきた。もはや限界は近い。長年の機能不全と無駄遣いをデジタル化によって変革し、政府への信頼を回復することは、まさに緊急の課題となっている。だが、古くて巨大で動きの遅い官僚制組織を、どうすれば変えられるのだろう?

本書は電子政府の先進事例として世界各国で注目・模倣されるイギリス政府のデジタル化を担った特命チームGDS(政府デジタルサービス)の経験をもとに、旧来型組織の中でDXを進める上でのポイントを具体的に解説する。チームの立ち上げ、人選、仕事のやり方、最初にするべきこと、成果の示し方、引き継ぎ方など、扱うテーマは幅広い。成功と失敗の経験に基づくアドバイスは、政府はもちろん多くの巨大組織におけるデジタル化の指針となるだろう。

(構成)
プロローグ
第1章 試練のとき
第2章 なぜ変革が必要なのか
第3章 始める前に
第4章 出発点を決める
第5章 最初のチーム
第6章 地固め
第7章 信用を築く
第8章 議論を制する
第9章 従来のやり方に立ち返る
第10章 数字を把握する
第11章 画一化ではなく一貫性を
第12章 基準を設定する
第13章 リーダーを見つける
第14章 次の展開
第15章 バトンタッチを成功させる
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

17
英国でDXを担ったGDSのリーダー達が、10年強の歴史を語った本。我が国で、デジタル敗戦なる言葉が喧伝されたが、英国等も、IT投資の大失敗や省庁幹部の無理解、政治力の乱高下など、紆余曲折を経てきており、日本のみが特殊という議論は慎むべきであることが理解できる。最初は既存システムにほぼ影響のないところから始めて、成功を重ね、徐々に理解と権限を得て、真に横串的作用を発揮できるようになるのだろう。未だに我が国のデジタル施策は、大きな目標の共有ができていない。単なる輸入ではなく、真摯に他国の経験に学ぶ姿勢が重要。2023/09/17

なななな

8
具体的な指摘も多く、大変勉強になります。2023/01/10

Masayuki Shimura

1
【壮麗さや歴史を取り払ってしまえば、出会い系サイトと比べて著しく複雑なことをやっている行政サービスはほとんどない】(文中より引用)・・・・・DXの本質はテクノロジーを使いこなせるようになることではなく、組織変革の側にこそあるということが強調されていました。具体的な経験を踏まえて改革の道筋が語られているため、読者それぞれの組織や問題意識に応じて得るところが大きい作品だと思います。2023/01/17

あゆ

1
イギリスのDXチームの知識・経験・教訓が詰め込まれた一冊。日本はまだまだデジタル化に遅れをとっているがイギリスを模倣してデジタル社会を形成していただきたい。基本的に政府目線で書かれているが自身の所属する組織にあてはめると理解しやすいと思う。これで2640円は安すぎるクオリティ。2022/11/13

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