内容説明
天才、超人、偉人……常人離れした偉業を伝えられる弘法大師・空海のことばは、人の心を鼓舞する力強さがあります。
ビジネス書などではその圧倒的なカリスマ性を背景に、「迷いを断ち切る」「強い心をつくる」などの「剛」の側面が強調されますが、じつは空海のことばは慈愛に満ち、困っている人、苦しんでいる人の心に寄り添う「柔」の優しさがあります。
禿(かぶろ)なる樹
定(さだ)んで禿なるに非ず
春に遇うときは
すなわち栄え華咲く
【訳】冬には立ち枯れたように見える木も、時が来れば花が咲くものだ
【解釈】「もうダメ」という状態でも「今日一日だけ」と思えば、なんとかできるかもしれません。一日が終われば、次の日も「今日一日だけ」と思えるのではないでしょうか。「日の出前が最も暗い」「やまない雨はない」といった先人の名言があります。あなた自身を励ます言葉を「お守り」にして、せめて今日一日は頑張ってみませんか。
本書は、空海の、慈愛に満ちたことば、遊び心あふれることば、日々の不安が消え去るような優しいことばに焦点を当て、一日一語、365日に分けて紹介します。
老いや死、将来や人間関係への不安などに、空海が応えます。
お遍路のお供に、枕元に、通勤のかばんに。
空海のことばと一緒に人生を歩みましょう。
――――――――――――
■イラスト:藤本たみこ
――――――――――――
目次
【目次抜粋】
1月2日 鏡に向かって笑顔を見せる
2月15日 「眠れぬ夜」は誰にでもある
3月3日 心の目で見なければ真実は見えない
4月1日 世の中は狭いようで広い
5月5日 夢は子どもだけの特権ではない
6月30日 なぜ尊重し合うことが大切なのか
7月7日 心の中に生きている人
8月1日 本当は気づいているはず
9月1日 「転ばぬ先の杖」は賢明な策
10月10日 調子の良し悪しを受け入れる
11月1日 仕事のバトンを渡す
12月31日 鐘の音を聴き心穏やかに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
シュウヘイ